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歌を歌い終わると盛大な拍手が返ってきた。うおっヤバいつの間にこんなに人が...!?路上ライブの域超えてるだろ
でも、!
『はい。私のオリジナル曲でした〜! 良かったなぁ〜って思う人、この缶の中にインしてください!』
お金は欲しいんで!!←
いっぱい缶の中にお金入ってきました〜!もう万超えちゃったよ!?気分良いし、あともう一曲弾いちゃお!!...うん。やっぱキミがいればだな!
『ラスト一曲行きまーす!』
ギターを掻き鳴らしながら歌い、軽くアレンジしながら弾いていく。歌い終わった所でさっきよりも大きな拍手が起こった。
お金もまたガッポガッポ缶に入ってきた!
『どうも〜。では、弾けて満足したんでこれで終わりにします!聴いてくれてありがとうございます!』
「えぇ〜もっとお姉ちゃんの演奏と歌聴きたい!」
野次馬の中に居た小さな男の子がそう言ってきた。
『ん〜...ゴメンなボク、気持ちは嬉しいんだけどもう行かないといけないんだ。また機会があったら何処かで弾いてるだろうから、その時は私を見つけてね!』
男の子と同じ目線になるようしゃがみ込み、頭を撫でながらそう説得させると男の子は元気な声で「うん!」と返事をしてくれた。
満足した人達は「凄かった」や「ブラボー!」という賞賛する声を残しながらぞろぞろと去って行き、私も片付けの準備を始める。
「あの〜、」
『ん?はい?』
缶に入った金を数えていると、スーツを着た中年男性がよそよそしそうに話し掛けてきた。まさか...。
「先程の演奏見事でした!もしよろしければ芸能事務所等にご興味御座いませんか??貴方のそのギターのテクニックと歌声、そしてその整った容姿!間違いなく輝けます!」
やっぱそう来ますよね〜〜〜!でも無理!興味無い!
『ごめんなさい、そういうのには興味なくて自分の趣味の範囲でやっていきたいんで』
「そこをなんとか!!こんなはした金なんかよりもうちに来ればもっと稼げますよ!!」
熱烈にスカウトマンは私の手を握って来た。
うわ。触んなつーか、はした金つったな?こういう人間無理、さっきの男の子がくれた10円だって十分価値あるんだからな!!?
「お願いします!是非ウチの事務所へ!!」
『い、いや...結構です。あの、、ホントに...!』
「頼みますよォ〜!!!」
いやマジで去って!今すぐにでも逃げて!!じゃないと...!
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sz , - 誰でも間違えることありますよ、大丈夫です! (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - sz ,さん» コメントありがとうございます!一々間違えては編集する人間ですみません。組織のお話もちまちまと出てくるのでお楽しみに!! (3月8日 19時) (レス) id: 6974aa16db (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 1028ですね!()また長野県警お待ちしてます ! 笑 組織も待ってます ♪ (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月8日 14時