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思いっきり抱き着いたら、敢ちゃん抱き留めてくれた!
『もーっ!!敢ちゃんのバカバカバカ!!何が目線で「上原のこと任せるぜ」だ!!任せられる訳無いだろ!?現にその上原泣かせたのはお前だ!敢助ッ!!』
大和「はぁ??泣いたって...何で泣いてんだよ?」
敢ちゃんは目の前の由衣刑事に目を向けたので、私はそそくさと敢ちゃんと由衣刑事の間から離れる。
由衣「な、泣いてないわよ!第一、諸伏警部にあんな縁起でもないメール送ってきたから...」
大和「ああ...「往く事は流れの如し」ってヤツか」
由衣「アレって山本勘助が死を覚悟して、敵陣に突っ込んだ言葉で...!」
大和「あー、洒落だよ洒落!一々うるせぇんだよ!!お前は俺の母ちゃんか!?」
由衣「っ.....たく、わかったわよ!もう心配してあげない!!どーせバツイチ女に心配されたくないでしょうけど!!」
プイッと顔を背けて拗ねた由衣刑事に、敢ちゃんは目を丸くしながら肩を落として「バーカ!!」と声を上げた。
由衣「なッ、バカって...!」
大和「バツなら俺の顔にも付いてるぜ?」
由衣「え?」
大和「でっけー啄木鳥の跡がな!」
由衣「!か、敢ちゃん...」
頬を染めた由衣刑事、今度は敢ちゃんが顔を背けて呟いた
大和「だから、まぁ...気にする事はねぇよ」
由衣「...ふふっ」
その言葉に、由衣刑事は嬉しそうに笑った。
『ヨッ!!いいぞ大和!!ハイそこで!!キース!キース!キーs((バゴンッ!!
うおッ...!痛ってェッッ〜...!!!』
諸伏警部の背中から、顔出して煽ったら思いっきり杖の先で額叩かれた。解せぬ!しゃがんで痛みに悶える私の前で諸伏警部は敢ちゃんに問い掛けた。
高明「そういえば敢助君、昼間のヤボ用って何だったんですか?」
大和「あぁ、それは拳銃を乱射したダチのバアさんだよ。そいつの墓が携帯の電波も届かねぇ辺ぴな所にあって毎年あの時間に連れて行ってんだ」
高明「となると...その事も彼は知っていて利用したようですね」
連行される秋山刑事を見送った二人。
大和「しかし腹減ったな、蕎麦でも食って帰るか?」
高明「いや、僕はパスタで」
大和「そこは乗れよ。オラ汀紗もいつまで痛がってやがる、さっさと立って飯行くぞ!!」
『うぇ...?いいの??』
しゃがみながら、敢ちゃん達の方を見る。
大和「あぁ、信州蕎麦はまだ食ってねぇだろ?」
由衣「美味しい所教えて上げるわ!」
『ほんと!? じゃあ行く!諸伏警部も一緒に食べよ?』
高明「...フッ、女性のお誘いを断るのは野暮ですね。」
諸伏警部の手を引くと頷いてくれた。
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sz , - 誰でも間違えることありますよ、大丈夫です! (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - sz ,さん» コメントありがとうございます!一々間違えては編集する人間ですみません。組織のお話もちまちまと出てくるのでお楽しみに!! (3月8日 19時) (レス) id: 6974aa16db (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 1028ですね!()また長野県警お待ちしてます ! 笑 組織も待ってます ♪ (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月8日 14時