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夜・真っ暗な妻女山──。
そこでは強盗犯が潜伏していた山小屋の周りには既に機動隊がわんさか隠れていて、三枝警部が乗って来た諸伏警部の車には穴が3個空いており...
その前には、拳銃片手に犯人である秋山刑事と諸伏警部の車のトランクの中にこっそりと乗って身を隠していた、ライオットシールドを手に持つ大和警部が対していた。
由衣「敢ちゃん...」
『諸伏警部の車ッ...(涙)』←
高明「修理代はもちろん敢助君持ちです」
当たり前だべ() そんな会話を小声で繰り広げながら、森林の中で大和警部と秋山刑事の行く末を見守る。そこで敢ちゃんが話してくれた秋山刑事の動機は妹の復讐であると...
9年前の薬での銃乱射事件、そのとき秋山刑事の妹さんに流れ弾が額に命中し即死...あの啄木鳥の足跡はそういう意味が込められていた訳だ。
そしてXの間で繰り広げられていたのは拳銃売買、、。
秋山「僕も当時は知りませんでしたよ、妹を死なせたあの拳銃も横流しした拳銃だったって事もね!!あんたも同罪ですよ...大和警部、あんなバカな親友をもっているのが悪い.....!」
大和「やめろ秋山、お前に勝ち目はねぇ」
秋山「フッ、その盾でどこまでかわせますかね?」
その時、包囲し切った機動隊が照明のライトを照らした。
秋山「なッ!?」
大和「お前はもうとっくに包囲されてんだよ!」
高明「鞭声粛々...夜河を渡る。
啄木鳥戦法の裏をかいた上杉謙信のように、ひっそりと音も立てずあなたに詰め寄り見張っていたんですよ。あなたがまだ崖中の腹でぶら下がっていた頃から」
『現役刑事なのに、随分と簡単に罠に掛かっちゃいましたね。どこの世界に遺体をそのまま放置して去る警察がいますか〜』
黒田「お前を油断させここに釘付けする為に、わざと聞こえるように言ったんだよ。大和の居場所を臭わせれば必ず動くと踏んでな...」
「確保!」と言う黒田一課長の言葉と共に、機動隊は秋山刑事を取り抑えに掛かり、山小屋の中で秋山刑事に気絶させられていた三枝警部もXの件で連行されていった。
これにて一件落着!事件は無事幕引きしました!!
『敢ちゃぁぁあんっ!』
大和「おう。汀紗、上原」
私は由衣刑事と一緒に敢ちゃんの元へ駆け走る。
黒田「...諸伏、どうやら三枝の事情聴取はお前達に任せる事になりそうだ」
高明「え?」
不意にスマホを片手に高明へそう告げた黒田、その横隣を走って大和の元へ向かって行った汀紗。一瞬すれ違い...黒田は目を見開いた。
ポケットの中にさっき迄は無かった、紙らしき感触...。
黒田(あの刹那に、仕込み入れたのか...)
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sz , - 誰でも間違えることありますよ、大丈夫です! (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - sz ,さん» コメントありがとうございます!一々間違えては編集する人間ですみません。組織のお話もちまちまと出てくるのでお楽しみに!! (3月8日 19時) (レス) id: 6974aa16db (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 1028ですね!()また長野県警お待ちしてます ! 笑 組織も待ってます ♪ (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月8日 14時