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本日、2本目の缶珈琲を仰いだ時...
部室の扉が開かれて諸伏警部が現れた。
高明「おや?まだ汀紗さんはお残りで?」
『気になるじゃないですか、この合戦事件の真相を貴方たち優秀な長野県警がどう幕を閉めてくれるのか...。
___まぁ、もう幕引き舞台は揃っているんでしょう?』
グシャリと空になった缶珈琲を片手で握り潰す。
高明「...そういえば、盗聴器はいつ回収を?」
『随分とハッキリ聞くのね』
高明「不味かったですか?」
『ううん。ぜんぜーん、だってその事貴方に問い掛けられるように...気付かせる様に付けたから、まぁ黒田捜査一課長に敢ちゃん見張っとけって言われた時にこっそり!』
高明「あの時、私と汀紗さんとの距離はかなりあったかと...」
『それはナイショ♪』
口の前で人差し指を立てる。それに諸伏警部はフッと笑いこの会話を微かに部室の扉越しから聞いていた黒田一課長が、見計らった様に出て来た。
後に続いて、由衣刑事も遅れて出て来た。
『準備は?』
黒田「出来ている。君も来るか?」
『あら現場に御一緒しちゃって良いの?幕引きの決着は皆が帰って来てからでも聞けるでしょう?』
黒田「構わんよ。上原 車に載せてやれ、これから妻女山に向かう」
由衣「は、はい!」
早速、諸伏警部と黒田一課長は動き出し、いまいち現状を把握しきれていないのか由衣刑事はたじろぎ気味で眉を下げていた。
由衣「...」
『敢ちゃん心配?』
由衣「心配よ!諸伏警部には、あんな縁起でもないメール送ってきて...もし大怪我とかしてたら.....」
微かに涙ぐむ由衣刑事。あーあ、あの野郎泣かしたよ...
『まぁ、妻女山向かいましょう!そこで良くも悪くも全ての決着が着くんですから!!』
由衣「グスッ.....そうね!刑事である私が何時までもめそめそしている訳にはいかないわ!ありがとね、汀紗ちゃん!」
『...私なんかした?』
とりま、妻女山へと出発ー!!
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由衣「ぶっちゃけ、汀紗ちゃんどこまで分かってるの?」
妻女山へと向かう途中、運転する由衣刑事に問われた。
『えー、んー、まぁ、全部!』
由衣「全部!? じゃあ犯人も啄木鳥会が何なのかとかも全部...?」
『そう全部』
由衣「ぁ.....ふふっ、流石ね」
由衣刑事は肩を落として、呆れ気味に笑った。
由衣「じゃあ教えてくれる?啄木鳥ってなに?」
『それはXだよ。』
由衣「X?」
私の発言に首を傾げながら、由衣刑事は車のハンドルを横に切り妻女山へと続く山道の道路へと上がって行く。
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sz , - 誰でも間違えることありますよ、大丈夫です! (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - sz ,さん» コメントありがとうございます!一々間違えては編集する人間ですみません。組織のお話もちまちまと出てくるのでお楽しみに!! (3月8日 19時) (レス) id: 6974aa16db (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 1028ですね!()また長野県警お待ちしてます ! 笑 組織も待ってます ♪ (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月8日 14時