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ベルモット「汀紗、明日の朝食の話なんだけどバイキングかオーダーがどっちがいいかしら?」
『今聞く!?オーダー!!』
ベルモット「I'm see.」
ガチャ!!
『うわあぁ!?うそっ!?』
相手の車の方からも黒いスーツを着た男が窓から身を外に出して、拳銃を向けてきた。ヤベぇよ怒ってるよ...お母様どんな商談したんだよ!
ドンッ───!
向こうは躊躇無しに撃ってきた!?まぁ、互いに猛スピードで走ってるから弾は当たらなかったけど...早く乱射される前に決着付けないと!
ウォッカ「あと100mでベイカーストリートに入りやす!」
『了解!』
再び、銃を向こうに向けて構え備える。
ドンッ!! ドンッ!! ドンッ!!
『っ!』
向こうは再び、何発か撃ち込んできた。今度は狙いが定まったのか私の方に銃弾が迫る、、何とか避けたが1発だけジンと同じ頬の所を掠った。
ウォッカ「ベイカーストリートに入りやす!
5!4!3!」
(2...1...。)
──────────ドンッ!
撃った銃弾は相手の車のタイヤに命中し、一つがパンクした事により相手の車はハンドルが切れなくなり、フラフラとしながらも路肩に停車した。
此方の車は無傷な為スピードは変わらず、どんどん相手の車が遠くなっていくのが見えた。これで一安心...かな??
『はぁ〜〜...』
窓から後部座席に戻って、窓を閉めて背を椅子に付ける。
『終わった...。疲れた...』
ジン「フッ、なんだ殺すつもりで本物渡したんだけどな」
ガチャ
『本気で言ってる?』
ジン「戯言」
『...。はい、返すありがと』
ジンの発言に銃口を頭に向けたあと返した。
タラッ__
『っ...』
掠った頬の所が染みる。垂れた血を手で拭おうとした時、助手席からジンに顎を掴まれた。
『ちょっとジン!』
ジン「...掠ったか、」
『あ、うん。ちょっと、ジンと同じ場所だね』
ヘラッと冗談交じりに言うと、ジンは少し目を開いて「ベルモットに手当してもらえ」とだけ言い前を向いた。という訳で私も後部座席に戻ってお母様に手当してもらいます
ベルモット「ごめんなさい汀紗、可愛い貴方の顔に傷を付けてしまって...」
『オーダーかバイキングかを聞かなかったらお母様の事大好きだったよ...。』
ベルモット「ふふっ、信じてたからね」
何はともあれ、ちょっとしたカーチェイスは幕を閉じた。ってな訳で、我々は泊まるホテルへ!!
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月3日 16時