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そこまで話した所で、収拾つかないと痺れを切らした新一。
新一「...あぁ、電話じゃ埒が明かねぇ！待ってろ！すぐそこに行ってやっから！」
蘭《えっ？》
...コイツ、数分前のいつコナンに戻るか分かんねーって台詞忘れてんな。蘭の方も妙に恥ずかしがって大丈夫だと断っている。
まぁ...気まずいと言うか、照れ臭いなお互い！！
ﾄﾞｯｸﾝｯ──！！！
新一「あぐｯ...!」
「『あ』」
突然胸元を押さえ込み、頭を垂れる新一。
身体からｼｭｳ〜...と段々蒸気が溢れ始め、身体がどんどん小さくなっていく新一は...コナン君の姿に戻ってしまった。
『あぁ〜...』
コナン「く、くそっ...!」
コナン君は咄嗟に変声機のダイヤルを回し、新一の声に変えて蘭に繋がっている電話に答える。
コナン「“わ、悪い...蘭。ちょっと急用が入ってそっちに行けなくなっちまってよ”」
蘭《そ、そうなの？きゅ、急用なら仕方ないね》
コナン「“まぁ、ホテルにはいるから何時でも電話してきてくれ！その暗号の主はハーデス・サバラっていう凶悪犯だから一刻も早く解かなきゃヤバそうだし、
ミネルバ・グラスの弟のアポロって子がいるなら一緒に着いてきてもらえ！オメーらよりロンドンに詳しいだろうからな！”」
蘭《うん！わかった！》
一旦、そこで電話は切れた。
『見つかった文字はT、N、A...か。流石にまだこれだけじゃな』
コナン「あぁ、」
流石にこれだけじゃ答えは纏まらない為、残りの暗号文がどこの街なのかを考えながら、蘭達の連絡を待つ。数十分後...掛かってきました蘭達から！！
コナン「“ウェディングケーキの形をした教会の周りに紙が落ちてただと！？”」
蘭《うん！手書きの文字で「A Scandal in Bohemia」って...》
コナン「“「ボヘミアの醜聞」...アイリーン・アドラーが出てくる話だな。それで？その紙にタイトル以外に何か書いてあったり、変わった所とかないか？”」
蘭《紙の色は淡いピンク色で、文字は黒いペンで書いてあるみたい。あとは特に変わった所はないよ...紙が厚くて透けないし、あっ、あと紙はビニール袋に入ってるよ。》
コナン「“ビニール袋に入ってるのか!?じゃあ、紙を袋から出して水に濡らせ！ビニール袋は濡らせっていうヒントだから！”」
蘭《う、うん！わかった！..........水で文字が流れて、「Ｓ」って文字だけ残ってるよ!! この「Ｓ」だけ油性ペンで書いてあるみたい》
コナン「紙が厚かったのはそれを隠す為さ！薄い紙だと油性のペンで書いた字だけが裏ににじんで出ちまうからな」
ケーキの様な教会のキーワードは「Ｓ」
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月3日 16時
