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汀紗と博士と別れて逃げたコナンは、電話ボックスの中に身を潜めた。だが蘭も身を潜めるコナンのすぐ傍まで来ていた...。
コナン(やっべぇ〜...！今、見つかったらオレが工藤新一だとバレちまうっ...!!)
ｺﾂ、ｺﾂ、ｺﾂ、
電話ボックスの外から蘭の近付く、足音が聞こえてくる。
コナン(くっそ...！こーなったら...)
コナンは背中に背負ったリュックの中を漁る。
蘭「新一...もう逃げられないわよ...。
さぁ、どういう事か説明しなさいよ...！新一ィッ！！！」
＿＿＿＿＿ｶﾞﾁｬ...､
開かれた電話ボックスの扉、中から出てきたのは...新一だ
新一「説明も何も、オレもたまたまロンドンに来てただけじゃねーか」
その光景を、陰から見た汀紗と博士は汗を浮べる。
『ど、どうすんだよｯ...!?』
博士「あ、ああ...。まさか帰国用の解毒薬を飲んでしまうとは...っ!」
『まずいですよ! このままじゃ、帰国する方法が...!』
なんて言いながら、こっそりビデオカメラとスマホを写真機能にして懐から構えた汀紗←
新一の姿に蘭は目を見開き、直ぐに俯いてしまった。
蘭「なんで逃げたりしたのよ...」
新一「そ、そりゃあまぁ、オレもロンドンに行く事になったって言いそびれたから...気まづかったというか.....」
蘭「なんで言ってくれなかったのよ？いくらでも言うチャンスあったでしょ...?」
新一「あ、だからそれは...！」
蘭「私だけ盛り上がって、いっぱい調べ物して...死ぬ程悩んで、、バカみたいじゃない...。あの人の言った通り、
ラブは０...いくら積み重ねても惨めに負けるだけ──。」
新一「え？な、なに言ってんだオメー...?」
蘭「ミネルバ・グラスさんがそう言ってたのよ...！！」
新一「ミ、ミネルバ・グラスって...あの芝の女王に会ったのか！？」
蘭「会ったわよ...っ！ベイカー街で...！！悪いっ...!?」
蘭は目尻に溜まった涙を拭いながら、嗚咽を漏らす。しかし新一は事件の手掛かりになるやもしれない人物と接触した蘭に、何かを言っていたかったかと問い掛ける。
新一「じゃあ、そばにガキ居なかったか？」
蘭「いたわよ...。弟だって言ってたっ...」
新一「そのガキ、何か言ってなかったか？何かを思い出したから来たとか...」
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月3日 16時
