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『おい、ロンドン・アイ何処だよ』
博士「そうじゃぞ!ビックベンのそばじゃないか!」
コナン「仕方ねぇだろ?迎えに来られたらこのヤバい暗号の捜査が止まっちまうんだから...」
博士「じゃ、じゃが蘭君が心配するんじゃ」
コナン「大丈夫!食事が終わる頃にはホテルに戻るからさ!」
『はぁ〜〜〜〜ん?
ウザ、またそうやって蘭を待たせるのか?新一』
その言葉にコナン...新一は微かに眉を顰めた。
『まぁ、それでいいならいいんだけどさ』
新一を置いて、ビックベンへと足を進める。
『でも...』
コナン「.....。」
『蘭を泣かせたら、許さねぇからな?ガチで───』
コナン「...嗚呼。分かってる」
強い意志で頷いたコナン。
意志があるのはもう十分伝わってるんだけど...結局泣かせちゃうからな〜。でも、今回は告白しちゃうし、、、まぁ七千歩譲って蘭の親友としては許してやろう。オタクとしてはもうすぐ来る例のシーンに、内心興奮が収まらない←
ビックベンの前まで来た所で、再び暗号文を解く事に集中した。けど相変わらずちんぷんかんぷんな暗号文だ、せめて一行目の“ 轟く鐘の音 ”の部分が何か分かれば糸口が掴めるかもしれない。
ppp!! ppp!!
とか思っていると、再びコナン君の携帯に...ではなく新一の携帯の方に蘭から電話が入った。けどそれにコナン君は気付いておらず、嫌気がさしたかの様な顔で電話に出る。
コナン「また蘭からか...、」
ピッ、
コナン「も((パシッ!! __ングッ!?」
蘭《あ、ごめん。新一?》
コナン「ッ!? (そういうことか、だから汀紗のやつオレの口を塞いだのか)」
「ナイス、汀紗」と呟いたコナン君に電話に出るよう促す。「あぁ」と言いながら、ポケットから蝶ネクタイを出して声を新一に変えて電話に応答するコナン君。
蘭《寝てたよね?日本じゃまだ、朝の5時だし...》
コナン「“い、いや、起きてたよ。ちょっと考え事してて...”」
蘭《さっきはゴメン。怒鳴って電話しちゃって...》
コナン「“べ、別に気にしてねーよ!あの時は、マジで手が放せなくて...”」
蘭《そう、ゴメンね。それでさ...新一に解いて欲しい暗号があるんだけど》
コナン「“あ、ああ。その暗号なら汀紗とコナンってガキに転送してもらったよ。実はその暗号を寝ずに考えてたんだけど__”」
リーン! ゴーン!! リーン! ゴーン!!
『あ、鐘の音...』
博士「そういえば、最初の暗号文の一行目は“轟く鐘の音が私の憎悪を掻き立てる”じゃったな。なにか関係はあったりせんかのう?」
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月3日 16時