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旧羽田整備地区───。
日が暮れ始めた...ここは旧羽田整備地区のプライベートジェットの駐機場。場所の情報を掴んだのはルパン...というかルパンの掌の上なんですけど、取り引きを行う人達は商談後、高飛びをする算段らしい。
『さて、取引が始まったし...』
次元「俺たちは俺たちの仕事をすっか!」
コンテナに身を潜めて、私はワイヤーの手袋を填め、次元はこっそりマイクロ波をチェリーサファイアならぬヴェスパニア鉱石に向ける。
アラン「顔を合わせるのは初めてになりますか。はじめまして、ミスタールチアーノ...アラン・スミシーと申します」
ルチアーノは荷台に乗せた荷物を持ってきた。
アラン「なるほど。予備機材として、この空港に...」
ルチアーノ「国内にまだ持ち込んではいない扱いだ...ま、調べられても何も出ないのがコイツだがな」
荷物の中から取り出したのは黒いカバン、開けるとそこにはキーボードがあった
アラン「これは...キーボード?」
ルチアーノ「キミが欲しいモノは...これさ、加工は自由だろ?」
ルチアーノは手に黒い鍵盤を持ち、アランに見せる。それを見たアランは微笑み小さい箱を持って来た。
アラン「では、こちらも約束のモノを...これが約束のチェリーサファイア」
ルチアーノ「サファイア...?なんだ?それは、なんの冗談だ!!」
アラン「何を言っている...?」
ルチアーノは求めていたものが違うと、言わんばかりに黒いカバンを抱き抱える。その隙に次元はマイクロ波を発信する。
『どう?』
次元「フッ、大当たりだな!」
『わぁ、本物...。電子機器を無効化できるなんてチートアイテム...アイツが欲しがらないわけないね』
同時に照明が落ちた───。
「「「!?」」」
倉庫内が暗がりになった途端、出口の方から明かりが点った。
「もう...ややこしいとこ隠すから、手間かけさせんじゃねーよ。」
車の光で逆光になっているが、ボディーガード達はすかさずそこに立つ人物に銃を向けて発砲した。
まぁ、それはただのハリボテダミー。
『よしいくぞパパ!!』
次元「パパって言うな!」
ドンッ!! ドンッ!! ドンッ!!
ハリボテと暗がりに気を取られている隙に、コンテナから銃を発砲しボディーガード達が持つ拳銃に撃ち込む。
その隙に、本物のルパンがルチアーノから黒いカバンを奪い取り、暗がりの空間からその場を去ろうとした時___
ルパン「!?」
ルパンがとある気配に気付き、銃を取り出す。
カッ──!!
証明が復活し、二つの銃口を向けた姿が照らされる。
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壊(プロフ) - MNさん» あ、なるほどです。納得しました、ありがとうございます。 (3月19日 13時) (レス) id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - 壊さん» コメントありがとうございます。基準が3点って事です!どっちに転んでも低い採点ってことです。分かりにくくてゴメンなさい!! (3月19日 13時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - 636の「3点中3点」だと満点ですが、「100点中3点」または「10点中3点」では無いのですか? (3月19日 13時) (レス) @page37 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - MNさん» ありがとうございます!!あの忘れてしまう場合は私が返信するので迷惑かけないようにします。これからも更新応援します!📣 (3月3日 11時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - ご丁寧にありがとうございます!了解しました! (3月3日 11時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月3日 0時