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哀ちゃんの頬に微かに触れ、近くで蘭の縄を解くキッドを一瞥して、あのテロリストの一人であるクソ女に近寄る。
「っ、お前...キッドの仲間.....」
『“やってくれたな、”』
クソ女の胸ぐらを片手で掴み、無理やり立ち上がらせる。
『“犯罪者の中でも、やっていい事と悪い事あるだろ、それがテメェには判断出来ねぇのかよ？あ”ぁッ!!?”』
「っ...」
『“.....。拳飛んでこねェだけでもいいほうだと思えよ、なんせ俺は美人には優しくする主義なんでな”』
ﾊﾟﾝｯ！！！
軽く、嘘まぁまぁ強く平手打ちをしてキッドの元へ向かう
『“取れたみたいだな。”』
キッド「えぇ、では皆さん...
お約束どおり、お宝はいただいて参ります───。」
カーテシーをしたキッド、2人でダイニングを出る。
中森「待てキッド！！逃げるな！！」
次郎吉「おのれ！コソ泥め！！」
キッド「怪盗ですよー。」
最後に否定してダイニングを後にした。
灰原「...フッ、中々良い叩きっぷりだったわ」
歩美「あのお兄さん、哀ちゃんが叩かれたの知ってたんだ...。」
光彦「さすが怪盗キッドの相棒さん...！」
元太「でも灰原の仇を取ってくれて、スッキリしたぜ！」
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夜──。
満月が照らされるスカイデッキへと出る。
キッド「...」
キッドは天空の貴婦人を月にかざす。
キッド「...透けるわけねーか、」
蘭「新一...。」
キッド「!」
蘭「ねぇ、新一...」
キッド「(ヤベッ!! そういやそんな事...、だから汀紗 スカイデッキに着いた早々屋根で待ってるとか言ってたのか...！)
よォ、蘭。今日は中々刺激的な1日だったなー？」
蘭「.....。新一！！」
ﾀﾞｯ！
キッド「！」
蘭「自首して新一！やっぱり泥棒は泥棒！！よくないよ！お願い新一っ...！！」
駆け走った蘭は、背後からキッドに強く抱き着いた。
キッド「っ....、.....フッ、分かった。」
蘭「! じゃあ...、」
キッド「オレが1番欲しかったお宝を、オメーがくれたら警察に出頭してやるよ」
蘭「え？で、でも私何も持ってない...」
キッド「Shh...。それはもちろん＿＿」
キッドは蘭の後頭部に手を添える。
蘭「え？あっ、！？ちょちょちょっ、！！」
キッド「...」
蘭「ちょ...」
蘭は頬を赤らめキッドの行為に答えようと、踵を上げる...
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月2日 10時
