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いや、流石にこの場に留まるのはキツい。よし逃げよう←
ウェイター2「じゃあそういう事だ!あとは2人でその問題は解決するんだな!俺この後仕事あるからよ!!じゃあなぁ〜!!」ピュウ〜ッ
蘭「あ、ちょっと!」
新一「(あの野郎〜〜〜ッ!!!覚えてろよッ...!)
...どうした?久し振りで、オレの顔忘れちまったか?」
蘭「う、...ううん!キッドの正体が新一ですって?笑わせないで!どうせ得意の変装__」
ムギュゥ〜ッ!!
新一「いでででっ...!!」
蘭「っ...じゃない!?」
新一「ったりめーだ!素顔なんだから!」
頬を抓られた新一、だが変装などは何もしておらず蘭は困惑の表情を浮かべた。
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あの状況から相棒置いて逃げた薄情者でぇ〜すっ☆
グチグチ色々と言われそうですけど、エレベーターの階段付近の所で2人が戻って来るのを待っていると扉が開かれ浮かない顔をした蘭と、再び変装したキッドの姿が見えた。
先にエレベーターから出たキッドに蘭は声を掛ける。
蘭「...ねぇ、私信じてないから」
ウェイター1「では、失礼します。」
蘭「.....。」
目の前から去って行くキッドの背中を見詰める蘭。そんな蘭に背後から忍び寄って来る人影...そして、いきなり蘭の両腕にガシッと背後から掴んだ。
蘭「!!」
バッ!!
藤岡「わっ!ちょちょ!!タイム!タイムー!!」
蘭「ぇ、ふっ藤岡さん...??」
藤岡「いやぁ、失敬失敬。さすが空手の関東大会チャンピオンだ...いい筋肉してる!アハハハハ!!」
また一方的に、言いたいことやりたい事だけやって去って行った。その光景を合流したキッドと、近くの階段の死角から眺める。
『“よし、一発殴っていい権利はあるよな。許可無しでしかも背後から触ったんだから”』
キッド「言いたいことやりたい事だけやって、相棒置いてけぼりにしたオメーが言えた立場じゃねーから」
『“アハハ、ごめん!いくら俺でも蘭の拳は喰らいたくなかったからよ。ところで、蘭浮かない顔してたけど...”』
ガチャ
『...新一の顔で蘭に何しやがった。あ──?』
キッド「ちょ!待って待って!!落ち着け銃閉まって!!そのイケメン顔と高身長で銃口突き付けられたら、大切な何かを色々と失いそうになるからッ!!!(?)」
『“うるせぇ。撃ち込まれたくないのなら何をしたのか言え”』
キッド「.....。」
目を逸らしながら、キッドはぽつりぽつりと応えた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月2日 10時