【名探偵コナン】全キャラクターが持つ能力を全て扱える様になったから無双する１１ (ページ20)

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高明「証拠の隠し場所もしかり、証拠がないと我々が考えを巡らせていると時にレッチェの情報を少年と彼女が口にしたから答えが導かれた...。

そうやって私に事件を解かせ、手柄を与えて長野県警本部に復帰させる算段だったという所でしょうが...

余計な事を＿＿」

ギロリと大和に睨みを入れた高明。

大和「フンっ、立場が逆だったらお前も似たようなことしてたんじゃねーのか？」

高明「いやいや...私は君のように甘くありません。」

大和「何ィ!?」

高明「私ならもっと巧妙にやったと思いますよ、君に露ほども気取られないように...」

大和「あぁ！！そうかい！わかったよ！一生、所轄で燻っていやがれ！！」

啖呵を切って、去って行く大和の背中をじっと見送る高明はフッと笑みを浮かべて蘭と話すコナンの方へと、目を向けた。

高明(でも...敢助君、この少年に会わせてくれた事はとても感謝していますよ。お陰で私の脳裏に蘇りました、私が最も愛した本の...最も愛したフレーズが──。)

その少年は、何もかも見透かしたような涼やかな瞳で静かに...そして重々しく真相を語り始めた...。

高明(そう、あの名軍師・諸葛亮孔明の様にー。)

『ん？どうしました諸伏警部？？』

高明がコナンに目を向けていると、その目線に気付いた汀紗は高明に問い掛ける。

高明「.....。いえ、なんでもありません」

『そう？？』

不思議そうに首を傾げる汀紗に対して、高明はじっと彼女を見据えた。彼女...八宵汀紗はあの名軍師・諸葛亮孔明よりも恐ろしい存在であると確信していた。

──『昔から親しい刑事がいてその人元々は爆処に就いていたんですけど、ちょっとある事件がきっかけで捜一に移動する事になって...』

──『あ、ちょっとヒロ君！ダメよ』

高明(爆弾解体に炊けていた刑事...。)

高明はとある昔の記憶を思い出していた。

そう、まだ弟の諸伏景光が警察学校にいた時の記憶を...

──景光「...でね！ソイツ、爆弾解体がめちゃくちゃ得意であのゼロより長けているんだ。指先が器用なの羨ましいよ〜!!」

電話で伝えられた弟の言葉...。

更にはその弟のあだ名が“ヒロ”であるという事、汀紗はそれを全て知った上で高明におちゃらけた態度でワザと伝えている様に見えた。

高明(何もかも見透かしている...そんな言葉で片付けてはいけない領域ですね、偶然にしては出来過ぎている。

一体、彼女は...八宵汀紗は何者なんでしょうか───？)

そう考え込んでいる高明を、汀紗はクスリと笑み浮かべて見た様な気がした。