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夕方ー。
再び容疑者の3人を病院に呼び出した。まぁ案の定、3人ともこう何度も呼び出したりするのはいい加減にして欲しいと飽き飽きしている。
百瀬「だいいち、あの謎は解けたのかよ？」
大和「被害者の明石周作と直木司朗の殺人現場に残されていた...あの赤い壁の事か？」
翠川「え、えぇ...」
大和「その謎はまだ解けてねぇが、どうやら2番目に殺された直木司朗が何かつかんでたらしいんだ...心当たりはねぇか？」
翠川「さぁ...お金に困っていた事ぐらいしか」
山吹「もうすぐ旅行に行くとか言ってたけど、？」
百瀬「そうそうイタリアのレッチェとかいう所に...」
『だったらそのレッチェって所に大事な何かを隠しに歩いて行くつもりだったのかも！ねっ? コナン君!』
コナン「うん！司朗さん、自分がいなくなったらそこに捜しに来てって言ってたみたいだし」
蘭「なんで歩いてなの？」
『イタリアって靴の形してるやん』
納得した蘭ちゃんを横目に、容疑者の3人はこれ以上詮索したいのであればちゃんとした証拠を持って来いと言い、立ち去って行った。
大和「細工は流々...後は仕上げをごろうじろてか？」
高明「百人を行く者 九十を半ばとす...。油断は禁物ですよ」
大和「ああ、詰めを誤っちゃいけねぇな───。」
つーわけで、夜になって犯沢さんが動き出すまで我々は色々と準備せんとならんのでね！おじさんの車へと向かおうとした時、敢ちゃんに呼び止められた。
コナン「どうしたの？」
『あ、コナン君 先行ってていいよ』
コナン「？うん。」
おじさんと蘭の後を着いて行くコナン君を見送り、私は呼び止められた敢ちゃんに目を向けた。
『それでなんしょ？』
大和「...いや、悪かったな...あの時怒鳴っちまって」
『え？』
──大和「退け！！！俺は高明をっ...！！！」
『あ〜、コレの時？』
大和「嗚呼。」
『別に気にしてへんよ〜。誰しも感情的になることなんてよくある事だし！』
大和「お前 刑事に向いてるかもな。ふざけた性格をしているがあの状況で冷静に物事を判断して指示を出して、動けるなんざ並大抵の人間には出来ねぇことだ」
『あらヤダ。貴方からお褒めのお言葉を頂けるなんて感無量だわ...！』
大和「フッ...焦りこそ最大のトラップ、だったかー？」
『！』
大和「良い言葉じゃねぇか。お前有りきの言葉か？」
『...いや、ある知り合いの刑事の言葉だよ。』
大和「へぇ...会ってみてぇな、その優秀な言葉を残した刑事さんによ」
いや会ったことあるんだけどね、一応←
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月2日 10時
