514【空城の計】 ページ14
コナン「なるほど、そういう事か 汀紗...！」
『ふふっ〜♪』
3人で目を合わせながら答え合わせをする。
大和「嗚呼、だから最初の殺人現場の椅子が白と黒で塗られてた訳で...」
コナン「うん！周作さんはチェスが好きだったらしいね」
大和「だったら何で犯人は第2の殺人現場に赤い壁を...」
コナン「あれを残してもわかるわけないと確信してたって事は...」
『元々ダイイングメッセージは...』
「「『赤い壁じゃなかった！』」」
コナン「犯人以外でそうしなきゃならないと思える人は...」
大和「あの直木司朗しかいねぇだろーな！」
その時背後から「ようやく...」と声が聞こえてきて、振り返るとそこには目を覚ましたのか、由衣刑事に肩を預けながら歩み寄る諸伏警部がいた。
高明「そこに辿り着きましたか。」
大和「こ、高明！！」
蘭「意識が戻ったんですね！」
由衣「えぇ、さっき！汀紗ちゃんの応急処置のおかげね」
『いやいやそんな、でも大丈夫？急に動いて』
高明「はい。何とか、手厚い処置をありがとうございます」
『ウッス！ほんじゃあ早速...』
大和「これから犯人を挙げに行くぞ！！」
高明「えぇ。地に画きて餅を作るが如し...啖うべからざるなり、我々が辿り着いた推理は残念ながら絵に描いた餅...とても食えたものではありません。」
大和「つまり、証拠がないってわけか...」
コナン「でも直木司朗さん言ってたんだよね？」
『もうすぐイタリアのレッチェって所に行くから...』
その言葉にピンときた様子のお2人。
高明「ほう...それは興味深い」
大和「だったら俺に良い考えがある...」
高明「私にもありますが」
大和「おい！ここは本部の俺に任せろ」
『あ！じゃあじゃあじゃあこうしない？』
コナン「自分の作戦を一文字で表して携帯に表示して見せ合いっこするの！」
『赤壁の戦いの前の孔明と周瑜みたいにさ！』
諸伏警部は頷き、敢ちゃんは面倒くさがりながらも携帯を取り出し私とコナン君も携帯に一文字の漢字を入力した。
高明「では、」
大和「いっせーの...」
コナン「やっぱここは“空城の計”...だよね─────？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MN | 作成日時：2024年3月2日 10時
