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東都タワーに着くと、そこでは今七夕フェアをやっているらしく、華やかな星の飾り付けや短冊が飾られた笹があり多くの観光客や人で賑わっていた。
近くにはTV局の人もいて、フェアの中継をしている様だ
コナン「汀紗」
『ん?』
コナン「お前はここで待ってろ」
『は?なんで』
思わず、歩く足が止まる。
コナン「...恐らく組織のヤツらはここへやって来る。それに備えて汀紗にはここで待っていて欲しいんだ、もし汀紗がここに居ることがバレたらヤツらは何をしでかすか想像つかねーからよ」
背を向けていたコナンがこちらに顔を向けた。
その顔と目線を合わせる様に、私は膝を曲げてしゃがむ...同時に真剣な顔付きで私に近付いて両肩に手を置いてきたコナン。
コナン「大丈夫。絶対に生きて帰ってくるから、
...まぁこう言っても汀紗は言うこと聞かねぇだろ?」
『分かってるのになんで聞く...』
コナン「分かってるから聞いたんだよ。
だから言っとくぞ、怪我だけは絶対にするな。」
コナンは私が着ている赤黒いパーカー越しに包帯が巻かれた左腕に微かに触れ、受け付けに向かって行った。怪我だけは絶対にすんな、か...。
そりゃコッチのセリフだわ。
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その頃...警視庁では、山村警部と迷推理でやって来ていた場所から星空を眺めていた時に毛利が、北斗七星の形が今回の事件現場の形と同じことに気づき目暮警部に電話を掛けていた。
佐藤刑事は以前調査の一環として訪れていた沢村俊に電話を掛けると、本上なな子と水谷浩介の2人が星空の観察が趣味だと知り、埼玉県警の荻野は残りの1つの位置が芝公園の辺りだと特定した。
松本警視が指揮をとり、夫々の場所に動く。
佐藤「...。」
松田「おい、佐藤」
佐藤「!...松田君、伊達さんも...どうしたの?」
その時、佐藤刑事は松田に声を掛けられ振り返る。
松田「.....。別にお前個人の行動に口出ししたりはしねーけどよ、動くんだったら自分の立場をよく理解した上で動けよ?」
佐藤「ぇ...、!ま、まさか2人も...!!」
伊達「いや、俺たちは知らねぇ。」
佐藤「...その言い方、知らない“フリ”をしているという意味で捉えていいんですか?」
松田「だから言っただろ。自分の立場を理解した上で動けってな、そういう訳だお互い励もーぜ」
目の前から去る2人の背中をじっと佐藤刑事は見届けた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時