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内装もなかなかに立派な作りでなんでこの館が「希望の館」なのか教えてくれた敢ちゃん。
この館を立てた家主が古くなって使わなくなった結果、自分が見込んだ才能はあるけどお金のない若造達にタダ同然の家賃で住まわせていたらしい。
しかもその人の夢が叶うまでだと...ってな感じで、この館に住んでいた6人の写真を由衣刑事に今見せてもらっている所だ。
由衣「1番上の写真がイラストレーターの明石周作さん。
次が俳優の翠川尚樹さん、
小説家の小橋葵さん、
ファッションデザイナーの山吹紹二さん、
CGクリエイターの百瀬卓人さん、
最後がミュージシャンの直木司朗さん、」
『...色だな。』
コナン「嗚呼。」
コナン君を抱っこして、おじさんに手渡しされた写真に映る人物を見て早速意見が一致した。その横で蘭が部屋の扉に貼った色紙を剥がしたような跡があると首を傾げている
コナン「色で分けてたんじゃない?」
『まぁ色の字は無いけど、音ならあるよなって話。
明石周作さんは赤、翠川尚樹さんは緑、小林葵さんは青、山吹紹二さんは山吹色、百瀬卓人さんは桃色、直木司朗さんは白...ってな』
蘭「ほんとだ6人とも色が入ってる!」
由衣「その通りよ!さすがねコナン君!汀紗ちゃん!」
『でへっ// それ程でm((大和「部屋だけじゃなく、その6人は自分らを何かと色で区別してたみてーだぜ」
おい!!物理的な上から目線で声被せてるんじゃねーぜ敢ちゃん!!』
大和「敢ちゃん言うな、これがそうだ。家の倉庫から出てきた古い食事の当番表だ」
2階の吹き抜けになっている廊下から、敢ちゃんは懐から“6月の食事当番表!”と書かれているボロボロな紙を見せてきた。
日付の所には夫々の人の色が書かれている。
『へーじゃあ、みんな色で名前を呼び合ってたのかもね!』
大和「...。」
そう言った私を2階から一瞥した敢ちゃんは、そのまま奥へと進む。その後をおじさん達が階段を上ってついて行く。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時