494 ページ43
その後、私はターゲットの社長に絡みに行きベルモットよりも早く話を盛り上げることができ、商談まで話を持っていく事が出来た為一人勝ちした。
任務が終わった為、もうこのパーティー会場には用はないので抜けて出ると、遭遇したお母様に褒められバーボンの元へと向かった。
そして、今ジンには...
ムギュゥ〜...!
『ぃひゃぁい〜〜〜っ!!!』
ポルシェの中で、両頬っぺを猛烈に抓られてます。
ジン「あれほどあの男には注意しろと言ったはずだぞ。なんでお前は毎度毎度言う事を聞かねェんだ!!」
『あへりゃあふえおうわう〜!』
ジン「あ?」
ウォッカ「あれは不可抗力かと(汗)」
運転席から翻訳してくれたウォッカに「あぁ」と頷き、ジンはパッと頬っぺを離した。
『いてて...しょうがないじゃん。あのバーボンとかいう人の口ぶりから察するにジンが女の人連れてるなんて珍しかったんでしょ?そりゃ探偵みたいな性格してる彼にはああやって言い寄られるよ...』
ジン「...」
『まぁそんな顔すんな。いいじゃん!無事に任務は成し遂げたんだから!私もそっちから報酬貰えるしwin-win!!』
ジン「...よくねぇよ。お前が襲われてる瞬間が目に入った時、どれだけ心配したと思ってる」
その言葉と同時にジンにぎゅっと抱き締められた。
ジン「怖かったろ。」
『は、何を...っ、そんなこと...』
だめだ、震えるな手...
ジン「嘘だ。お前があの男を沈めることなんざ簡単に出来たはずだ、なのにそうしなかった。...怖かっだんだろ?あの時女として男に対する恐怖心を持っていからり
今は車の中に俺とウォッカしかいねぇ」
ポタッ__、
ジン「だから、安心して泣け」
『ぅうっ、くッ.....あぁ...っ、うぅ...ッ!』
私はジンに強く抱き着き、あの恐怖を洗い流す様に大粒の涙を流した。
──────────────────────────
後日.
諸伏「諸々、ゼロから訳を聞きたけど...」
降谷「本当にすまない。」
諸伏「汀紗にそういう恐怖心を与えてしまって、怒るに怒れないから土下座して詫びるって...(汗)」
『...もういいよゼロ、あれは変装がパーペキ過ぎる私が悪かったんだから、そりゃジンの隣に女が入れば探り屋バーボンは来るに決まってる』
降谷「...じゃあ何故変装してまでヤツらの傍に、」
『金欠だったから。報酬もたんまり貰った』
降谷「.....今の僕は怒るに怒れないんだよッ!!!どんな理由だよ!!バカヤロウッ!!じゃああの激しいキスの相手も汀紗じゃないか!!!最悪だ!解釈違いだッ!!!」
その叫びが解釈違いだわ。
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時