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もうちょい攻めるしかないか？と考えた時__
バーボン「では、今貴方の隣は空席...といいわけですね」
トンっと再び壁に背中を着けられ、今度はバーボンがずいっと顔を近付けて、着ているドレスから見えている太腿部分に長い指を優しく添えてきた。
待って殴りたい。無理。ｷｯｯｯｯ...
ｽﾙｯ__
「“ぇ...”」
その時...バーボンは笑みを浮かべて、その指を更にたくし上げてきてどんどん下着部分に迫ってくる。
ちょ、待って...流石に待って...普通に、ヤバい、。
「“ま、待って...”」
バーボン「大丈夫ですよ、怖くないから」
「“っ...!”」
なんで、違う...。優しい声色なのに優しくない、、怖い...いや。嫌だ。違うじゃん、、だって...だって目の前にいるのは.....
少し知ってる安室透でも無く...
大親友の降谷零でも無く...
組織の幹部 バーボン...
「“っ、、！！”」
そう思った途端、一気に身体が震え出し。私は咄嗟に彼の両肩を押すが手が震えて力が出ない...更にバーボンは畳み掛けるようにその押した手を掴んできて、するりと恋人繋ぎ状態にされた。
バーボン「空席というのであれば...貴方の隣を僕が埋めて上げられますよ？それこそ、一方的に何やら貴方に思入れがあるジンよりも、、」
「“ぁ....っ、”」
い、嫌だっ...！怖いっ...！！辞めてッッ.....！！！
『...ゼロ』
バーボン「...え、」
そう無意識に小さく呟いた時、バーボンの動きがピタリと止まった。そして目を見開きバーボンはハッとした表情を浮かべ...
「...汀紗__」
ｶﾞﾁｬ。
ジン「おいバーボン」
バーボン「! ...。」
その時...バーボンの背後に音も無くいつの間にかいたジン。ジンは銃口をバーボンの後頭部に向けている、その隙に私はバーボンの腕の中から抜けて、ジンに駆け寄る。
ジン「選べ、死ぬか 今すぐこの女から手を引くか」
バーボン「...いえ、ジンのお付きの者と聞かされ、関係は今夜だけど聞いておられたので少々イタズラを...出過ぎた真似をしてしまい申し訳ございません。」
バーボンは両手を上げて、ニッコリと笑みを浮かべた。
ジン「...フン、次は無い。」
ジンは銃をしまい、そのまま私の腕を引いてパーティー会場の方へと戻って行く。一人、残されたバーボンの方をうっすらと横目で見ると...
「...勘弁してくれ」
罪悪感のある表情を浮かべていたような気がした。
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月1日 18時
