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円周率(?)で気を取り戻し、口を開く。
「“あの...貴方と一緒にいた方は...?”」
バーボン「...フッ、ベルモットはあの社長とまだ話がある様でしたので、僕は一旦席を外させてもらいました。
そしたら化粧室に向かう貴方を目にした物で...つい追い掛けてしまいました。先程、随分とあの彼と激しい口付けをしていたようですが一体どのようなご関係で?」
大人の色っぽい表情で此方を見据えてきたバーボン。
「“...ただのお付きの者です。バーボン様、聞きましたよ。貴方は情報収集及び観察力...洞察力に恐ろしく長けた探り屋であり、まるで探偵の様だと...”」
ここで負けたら...負ける(語彙力)
攻められる前に先に攻める。そして正体がバレたら一環の終わり(二つの意味で)という訳でコッチから仕掛けてやるよハニトラをなァッ!!!←
「“まるで探偵の様だなんて...ステキ、私ミステリーには目がないんです”」
それっぽいこと言って、壁から背中を離して壁ドン体制のままバーボンに顔を近付け彼の腰部分に手をスルリ...と添える。
「“それに貴方、とても綺麗な顔立ちに気品ある見た目をしているわ。探偵にはもってこいのスキルね...”」
どんどんバーボンに顔を近づける。
バーボンは顔色は特に変わってないけど、この表情はどう私に探りを見れるか考えてるな。バレバレだぜ!!
バーボン「...ふふっ、勿体ないお言葉です。貴方も充分魅力的だ、それこそあのジンと肩を並べられる程に.....」
「“そんな...。彼とは今夜だけ、なんにも無いわ”」
バーボン「ほぉ...なにも関係が無い貴方に対して、あのジンが口付けをするとは...余程惚れ込んでいるようで」
「“あら、そのような事は...その場しのぎの行動に過ぎません”」
クソが、めんどくせぇなバーボン。早く引けよ、、
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時