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コナンが経緯を説明し、本上さんは少し離れたところで私たちの話を聞いてくれることになった。
本上「君...毛利探偵の助手って、本当かい?」
コナン「うん!それで、ある事件の調査で水谷さんを探してるんだけど...法事には来なかったみたいだね」
本上「あぁ、彼なら朝早く来て、花束だけ置いて帰ったよ」
『花束だけを?』
本上「あぁ。うちの親は、妹と駆け落ちした浩介くんを未だに許さなくねぇ...それで」
コナン「じゃあ、お母さんが言ってた匿名のお花って、水谷さん?今日は一つだけってことは、他にもいくつか届いてたの?」
コナンは手すりに上り、手すりに腰を掛けるお兄さんの話を更に聞くように近付く。
本上「そうだよ、彼の他にもね」
コナン「いつ?どこから届いたかわかる?」
本上「分かるよ。えっと...一昨年の葬儀の日に4件、松本市と川崎、沼津、鎌倉から.....去年の一周忌の日に3件、今度は所沢と小田原と八王子から...」
お兄さんは懐からメモ帳を取り出し、メモ欄には7件とも被害者の住所が綺麗にびっしり詰まるように書かれていた。
手すりに上っていたコナンもそれを横から覗く。
コナン「...」
本上「実は今朝、浩介君と会ったとき彼妙なことを言ったんだ」
コナン「妙なこと?」
本上「“許せない者が8人...まだ1人残ってます”って」
コナン(まだ...一人、、)
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場所は打って変わって、神社の石段なう。
コナンは石段に腰を掛けて、その隣で私も足を組んで座り自動販売機で買った炭酸水を飲む。水分補給だいじな!
『つーわけで飲め小僧』
コナン「あぁ、ゴクッ、、6階に泊まっていたのは全部で9人...本上なな子さんと水谷を除く全員が殺された...あと1人って誰なんだ?」
私から受け取った炭酸水を1口飲んだコナンは直ぐに私にペットボトルを返してきて、再び深く考え始める。
『お前、そういう所は案外鈍感だよな。萩の洞察力羨ましがる訳が今なら分かるよ』
コナン「...じゃあ、お前は分かったのか」
『ああ、まぁ知ってたの方が正しいですけど。許せない人...それは__』
そこまで言いかけた時、石段を上った先にある後ろの神社から英語が聞こえた。コナンはそれに不意に振り返り、手水舎のやり方を日本人の女性が外国の女性に教えて上げているのが目に入った。
コナン「フッ.....、あぁ悪ぃ汀紗。
それでなん__え?...!まさか、!!」
コナンは私に目を合わせた途端...何かが頭によぎったのか目を見開き、おもむろに携帯を取り出し、博士に電話を掛けた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時