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強盗犯「おい、この銀行の支店長はいるか!?こっちへ来い!!」
「エッ、あ、はい。私が...」
強盗犯「お前か。まぁそうビビるな!このケースにここにある金を全部詰めてもらうだけだ!簡単だろう?」
「わ、私一人でですか...?」
支店長が問い掛けた時、強盗犯は時計を見ながら「金の在処に詳しそう」と応え、支店長は戸惑いながらもお金を集め始めた。
強盗犯「よーし、次は連れや知り合いがいねー奴!その場に立て!」
(...まぁ、立つか。この隙に適当に強盗団巻いてトイレにいるコナン君達と合流しよう)
私の他に一人で来ていたお客さんが何人か立ち上がり、強盗の指示に従った。
強盗犯「一人ずつ、このガムテープを取りに来い!こいつで連れや知り合いがいるヤツらの目と口を塞ぎ、両手を後ろで縛るんだ!
赤の他人じゃねーと手加減するかもしんねーからなァ!もちろんお前らはあとで俺らが塞いでやるよ!」
私は一番最初にガムテープを強盗犯から貰い、トイレに続く廊下の近くの人達のところへと向かう。
ビッ_!!
『貼るよ。悪く思わないでねお兄さん』
「い、いえっ...」
何人かにガムテープを貼った所で、ジョディ先生がトイレに行きたいと言い出した。その声に全員がジョディ先生に目線を向けた。
(今だ。)
私は気配を殺して、トイレに続く廊下の所に瞬時に移動して角から強盗団や客達の様子を伺う。強盗団の方は時計を見ながら仕方なく了承していた。
強盗犯「その代わり、目と口と手は塞がせてもらうぞ!」
ジョディ「OK!」
気付かれてないな。まぁ目を塞がれてるのにも関わらず、顔に火傷のある男だけはコッチの方に顔を向けてたけど...
私はコナン君達がいる男子トイレ向かい、男子トイレの出入り口の扉を開けて一つだけ閉まっている個室の前に立ちノックをした。
...カチャ
コナン「待ってたよ汀紗姉ちゃん!」
『シッ、まだ出るな。』
コナン「! うん。」
コナン君や少年探偵団と共に一緒にその個室に入り、息を潜める。数秒後...再び男子トイレの扉が開き強盗犯とジョディ先生がトイレに入って来た。
強盗犯「んじゃ、終わったら教えなよ!」
ジョディ「ん〜!ん〜っ!」
強盗犯「あン?」
ジョディ「ん〜!! んっ〜〜!」
強盗犯「.....あぁ、そーかァ。縛られてたからパンツ降ろせねぇか!しょーがねぇーなァ♡」
ゴッ!!
(あ、音した。顔面に膝蹴りかましたかな?)
すると、何かを噛み砕く音がして次にはビリッとガムテープが剥がされた音がした。私はコナン君に目を向けてこくりと頷き、トイレの扉を少し開けて外の様子を伺う。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時