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パンピーが馬鹿かよ...。
私は服の中からワイヤーの手袋を出し手に填めて、強盗団の一人を取り抑えようとしている客の脚にワイヤーを引っ掛け、それと同時に客に気付いた強盗犯が銃を向けて撃ってきた。
『...』グイッ
客「え? うわっ!!」
ドサッ!
______チュンッ!!!
脚に引っ掛けたワイヤーによって、客は躓きその場に倒れ込むように転んだ。まぁ放たれた銃弾は床に穴を開けただけ、身体に穴開かなかっただけでも感謝しろよオジサン〜
強盗犯「(...何だ既で痩けたのか?) まぁ、いい。痛い目に逢いたくなかったらさっさとしろ!いいか!知り合いや連れがいたら一緒に固まるんだぞ!」
ジョディ(知り合いや連れと一緒に...?)
『....。ぁ、』
その時、トイレに続く廊下の角からコナン君が顔を出しているのが見えた。私の目線に気付いたのかコナン君と目が合い、向こうは目を見開いた。
コナン(汀紗...!? お前っ...!!)
(ダメだ。来んな、何とかしてそっち行く 待ってろ)
そう目で伝えると、コナン君は少し険しい表情を浮かべながらもコクリと頷きトイレの方へと戻って行った。
そしてこっちの方も客たちが一箇所に集まり終わり、強盗団は次の指示を出して来た。
強盗犯「よォし!とりあえず持ってる携帯をこの袋に詰めろ!!」
強盗犯「...ん?おい!そこの外国人女!日本語がわからねぇか!?」
携帯を客達から回収している中、強盗団の1人がジョディ先生に気付き銃を向けてきた。ジョディ先生は両手を挙げて少しなら分かると伝えた。
ジョディ「NO.少しならわかりまーす!」
強盗犯「じゃあ携帯出してさっさと座れ!」
ジョディ「OK OK!」
ジョディ先生は手を挙げたまま床に座り込んだ。
その時、横に座っていた客の肩にぶつかってしまいジョディ先生は「sorry...」とぶつかった客の方を見て謝罪をした。
ジョディ「ぇ...」
「...。」
隣の客の顔を見た途端、ジョディ先生は顔色を変えた。
ジョディ「シュウ...なの?シュウ...! シュウなんでしょ!?シュウだと言って!!」
「.....」
ジョディ「私の事、分からない?口が利けないの...?」
ジョディ先生は隣に座っている、顔に火傷のある男に何度もシュウと呼び掛けたが応えなかった。ジョディ先生の声がうるさかったのか強盗団の1人がまたお前かと注意した。
強盗犯「さっさと携帯をこの袋の中に入れろ!!」
ジョディ「あ、お...OK、OK、」
『.....。』
強盗犯「オイ、お前どこ見てやがる 携帯出せ」
『...嗚呼、分かったよ。』
袋の中にスマホを入れ、次に強盗団は指示を出して来た。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時