473 ページ22
展望デッキでは、目を覚ました刑事達や合流した佐藤刑事高木刑事、目暮警部達によって現場検証が行われていた。
それぞれ気絶された刑事達は、目暮警部達に事情聴取を受けていた。そして目を覚ました蘭も傷を手当され、佐藤刑事に事情聴取を受けていた。
佐藤「じゃあ蘭ちゃん、詳しい話は後日聞くことになると思うからその時はよろしくね」
蘭「はい。」
佐藤「今、帰りの車手配してくるからちょっと待ってて」
蘭「ありがとうございます」
園子「蘭、ほんとに大丈夫?」
蘭「うん!」
園子「あ、そうだ!なにか飲み物貰ってくるね!」
蘭は園子に遠慮しようとしたが、園子は蘭を押し入るように飲み物を貰いに席を外した。それと入れ替わるように蘭の元に現れたコナン。
コナンも手当され身体中に包帯やガーゼが貼られていた。
コナン「蘭姉ちゃん、もう大丈夫!事件は解決したって新一兄ちゃんが...」
蘭「あ、そういえば新一...」
コナン「あ、それがその〜...別の事件があるからって、」
蘭「え〜...また勝手にどっか行っちゃったの?」
頬を膨らませる蘭にコナンは気まずそうに言葉を続けた。新一のことは誰にも言うなと、電話ももうしてきていいと...その発言に蘭は眉をひそめた。
蘭「...してきていい?」
コナン「あ、してきてくださいって言ってたかな、?あっあはは...。」
蘭「まっ、声が聞けただけでも良しとするか...。声どころか、1年に1回しか会えない人達もいるみたいだしね」
蘭は笑みを浮かべて、雨が止んだ満点の星空を見上げた。
ダッダッダッダッ!!
蘭「ん?誰か走ってくる?」
コナン「...あ、」
蘭が走る足音の方に首を傾げた時、コナンは直ぐに誰か分かり微かに険しい表情を浮かべた。そしてコナンは走ってやってきた人物に突進されながら抱き上げられた。
『江戸川ァアアアァァッ〜〜〜!!!!』
コナン「ぐっ、苦しい汀紗姉ちゃん...」
『良かったァ〜!!無事で〜ッ!!!』
コナン「うるさい...」
蘭「な、汀紗!?どうしてここに??」
『あ!蘭ちゃん!蘭ちゃんも平気?無事??無事そうだね!良かった!良かった!え?なんでここにいるかって??そりゃ松田達に話聞いてすっ飛んできたに決まってんじゃん!』
蘭「あ、そうなんだ。ありがと来てくれて、汀紗の方も大丈夫?気分が優れないとかいってたけど...」
『モーマンタイ!元気!元気!
...コナン君も、色々大変だったろ?お疲れさま。』
コナン「...うん。」
汀紗はふわりと笑みを浮かべて、抱き上げたコナンを強く抱き締めた。
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時