472 ページ21
────カンッ! カンッ! カンッ! カンッ!
コナン「はぁ...! はぁッ...!」
一番上まで来ちまった...。もう死角もなにもない...どうする!?
なにか方法は...っ!!
ズキッ...!
コナン「い゙っ...!」
先程怪我をした左腕が傷んだ。
その時、視界に入ってきたジャケットの下にあるサスペンダー...。そして、さっき壊されたこの東都タワーのライト...
コナン「!」
...これなら、一か八か、やるっきゃねぇ...!!
オレはサスペンダーを東都タワーの縁に引っ掛け、そのライトを掴んで思いっきり下に飛び降りた。
展望デッキ付近の所まで下がるサスペンダー。最大まで伸びきった所で、オレは体の向きを変え、膝でそのスイッチを押す。
コナン「いっけぇぇぇぇぇ!!!!」
バシュッ───!!!!
ライトは上へ上へと上がって、ヘリに激突した。
ドゴォンッ!!!!!
ライトが当たったと同時、ヘリコプターは大きく揺れた。
コルン「やられた!」
キャンティ「ちょっと、どうなってるんだい!?」
ウォッカ「せ、制御できやせん!!」
ジン「やむを得ん。引き上げろ!」
ウォッカ「了解!」
ジンは鋭い目で東都タワーの方を眺める。
ジン(何だ、何者なんだ...!?)
その後ヘリは何度が爆発し、東都タワーから離れていく。その様子をコナンは、追跡メガネで追いながら乱れた息を整えた。
──────────────────────
───────────────────
────────────
目と鼻の先で煙の柱を上げて燃え盛るヘリ...。
雨が止み始めた東都タワーの展望デッキからその光景をアイリッシュと共に眺める。まぁあの人たちはヘリが墜落する前に脱出しただろう。
アイリッシュ「...お前、これがどういう意味か分かってるよな?」
『...わかってなかったら何?』
アイリッシュ「犯罪者を救けた善人。」
『分かってたら?』
アイリッシュ「織姫と彦星は駆け落ち...って意味で共犯者だな」
『なら後者の方が私には合ってるな!』
アイリッシュ「フッ、ほんと組織の天使なだけある」
アイリッシュの口角が上がった横顔を一瞥して、私はアイリッシュに肩を預けながら、警察が展望デッキに上ってくる前に職員の服装に着替えて非常階段を下って東都タワーの裏口から出た。
『あ、待ってコナン君達の所に行ってくるからちょっと待ってて』
アイリッシュ「...はぁ〜。色々と言いたい事があるんだから、さっさと済ませてこいよ」
『うん!』
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時