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コナン「水谷さん。確かになな子さんは、結果として7人の身代わりとなって亡くなってしまった...でもね。同じ身代わりでも、水谷さんが本上さんの身代わりに罪を被って自 殺するのとは天と地ほどの差があるんだよ!
それこそ、
天に輝く星と、地面に転がっている石ころくらいの差が...」
水谷「.....なな」
沈黙の後、恋人だった彼女の名前を呟いた水谷。
水谷「やめます」
本上「何?」
水谷「すみません、やっぱり死ぬのはやめます。この子の話で目が覚めました。きっと、天国のななも、僕が自 殺するのは...願ってないと思いますから」
そう言い水谷はリュックを背中に背負い、小さな巾着を本上に手渡した。
水谷「自首してください、お兄さん」
コナン「本上さんそれって、7人の被害者から奪ったものだよね。それを持って死ねば殺人の証拠になるって言って...水谷さんに渡したんでしょ?」
本上「...フッ、やっぱり来てよかった。毛利探偵が調査してると聞いてバレるかもしれないと駆けつけたんだ。
お前に嘘をついたのは、お前が奴らに復讐するのを期待したからだが...お前にそんな勇気はなかった!
だから俺がやることにしたんだ!!」
コナン「そんなのは勇気じゃない!!ただの自己満足だ!!!」
本上「うるさい!!!毛利探偵がいないってことは、お前1人で来たんだな!?舐めやがって!!!」
ナイフを振り向けてきた本上に、コナンは腕時計型麻酔銃を構える。そのとき、背後から聞こえてきた発砲音。
本上の手に持つナイフは、銃弾によって弾かれ本上は腕に衝撃が走り抑える。その奥から小走りで駆け寄って松本警視が警察手帳を見せてきた。
松本「間に合ったか!警視庁の、松本です」
水谷「警察...?」
松本「怪我はありませんか?」
水谷「あ、はい」
松本「さっ署まで来てもらおうか」
松本警視は蹲る本上を立ち上がらせた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月1日 18時