口癖 -Joshua-

episode48 ページ48

キーンコーンカーンコーン…


ホシ:体育祭散々だったな〜
ジュン:ジョンハンがあんな強いなんて思わなかった…


体育祭が終わり疲れも残る中、不穏な空気が教室に漂っていた


ホシ:…あいつら喧嘩したの？
ミンギュ:聞いても答えないよ


「…」


あの日以来一度もホンくんと口をきいていない
目が合っても何も言えない
…でもあれはホンくんでも腹が立った

私がユンジョンハンと仲良くするためにホンくんと仲良くなったって？
私からしたらホンくんともっと仲良くなるためにユンジョンハンに話聞いてただけなのに…
それは口が裂けても本人には言えないんだけども。

ホンくんは至って普通だ
ユンジョンハンとも話すしいつも通りのホンくん
私と話さなくなっただけの、前の変わりない彼だ


ジュン:Aちゃん顔大丈夫なの？
「ああ、もう腫れ引いてきてて大丈夫。」


体育祭の後、病院に行くとすぐに冷やしたのが幸いで腫れは引くのが早いと言われた
ユンジョンハンのおかげだなあ…
いや氷の渡し方はなかなか雑だったけども。

…結局ホンくんご飯に誘えないままだ




カツカツ…


放課後、ホンくんと帰ったりするのが最近あったから余計にだ。
余計に寂しく感じる。
あのお洒落なリュックを背負って帰るホンくんを席から見ることしかできなかった


ホシ:お前そんな泣きそうな顔するぐらいなら謝ってこいよー
「…無理。無理、もう嫌われたよ…」
ホシ:そんな奴じゃないって。


誰に何と言われようと私には響かない
ホンくんだって嫌いに決まっている、こんな面倒くさい女。
自分で面倒くさいって思うんだから周りから見たら相当面倒くさいに違いない

…冬休みももうすぐなのにどうしたらいいんだろう






『…どうしたらいいんだろう』

ユキ:ジスさあ…
『…』
ユキ:好きって言っちゃえばいいじゃん。



そんな簡単に言えたらどれだけ楽だろうか
僕は彼女に拒絶されるのが怖いんだ

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