episode47 ページ47
「…」
『Aちゃんそうだよ、僕にだけ未だに好きな人教えてくれないし僕の前ではやっぱり静かだよね』
「…それは」
『やっぱりジョンハンと仲良くなりたくて僕と仲良くしてたんでしょ？』
こんなことが言いたかったわけじゃない
くだらないことで怒りを君にぶつけたかったわけじゃない
ただ心配だっただけなのに
「…何でそんなこと言うの？」
そんな顔させたかったわけじゃない
君がそんな子じゃないって分かってるのに
ただ僕はジョンハンに嫉妬していただけなのに
君は泣きそうな顔をしているのに僕は何も言えないんだろう
「…私ユンくんのこと好きじゃないって言ったよね？何でホンくんと仲良くすることがユンくんと仲良くする理由になるの？」
『…じゃあどうして僕には教えてくれないの？』
「…」
そうやって困った顔を僕の前ではする
都合が悪くなると黙り込んで俯く
誰よりも僕が知りたいよ
君の好きな人が誰なのか
ガラッ
先生:あら？怪我したの？
先生が戻ってきた瞬間、彼女は僕の横を通り過ぎた
『…』
先生:あら、痴話喧嘩？
『…すみません。勝手に入って』
何をしているんだろう、僕は
好きな子と距離を縮めるどころか泣かせてしまった
体育館に戻るとコートの隅で彼女がユキと話しているのが見えた
ホシ:ジスー！試合始まるぞ！
『…うん』
きっと嫌われたに違いない
自分の言ったことが意味の分からないことだって分かっている
保健室の静けさが一気にかき消された体育館では既に前のチームが奮闘していた
…僕たちのクラス負けてるし。
『…』
Aちゃんの方を見ているとジュンがニヤニヤして僕を見た
ジュン:Aちゃん、昔からボーっとしてるからしょっちゅうだよ
『…ふーん』
ジュン:気になってるんだよね？
『…よく分かんない』
小さい人間なんだと思う
ジュンが悪気なく言った言葉も今の僕には棘のように刺さる
僕の知らない彼女をジュンは知っているんだ
正面のコートで余裕の笑みを見せるジョンハン
賭け事をした時彼に勝てる勝算はまずない
ピーッ！！
試合が始まるとボールを奪い一気にジョンハンがすり抜けていった
体力が無いのに僕より動きはずっと早い
ミンギュ:はえー…
『…』
彼女がいた方を見ると
彼女と目が合ってしまった
「…」
『…』
どうして僕は彼女に素直になれないんだろう
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キキ - とても面白くて一気の読んじゃいました！続き楽しみにしてます^ ^ (2019年12月14日 17時) (
レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ホンくんの自分の気持ちに気づいた時の男らしい告白を楽しみに待ってます！でも、この2人の気持ちが重なるまでにある色々な出来事、それもまた楽しみです。ね、剛田ジョンハニ^_^更新を楽しみに待っています！頑張ってください^_^ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
strawberry(プロフ) - いつも見てます！主人公ちゃんが中学校の時好きだった人で、btsのホソクさんはどうでしょう(o^^o)これからも更新頑張ってください！ (2019年11月23日 22時) (レス) id: b15d1f6763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっこちゃん
| 作成日時：2019年11月5日 23時
