口癖 -Joshua-

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「なんでさあ…」
ホシ:いや、まじでごめん。タイミング確実に間違えた


翌日の放課後
結局4人で出かけることになった
ユキちゃんが悪いわけではない
いや、勇気が出ず回りくどい事をした自分が一番悪い


ユキ:ごめんね、私まで来ちゃって…
ホシ:いやいや！多い方が楽しいし！


ホシは可愛い子にはめっぽう弱い
特にこう…守りたくなる系の子には弱い


『ずっとユキ観たいって言ってたもんね』
ユキ:うん！Aちゃんもこの映画のシリーズ好きなの？

「うん…」



どちらかというとこの3人に私が付いてきたように見えるんじゃない…？
計画したの私なんだけどなあ…

ホシが私がホンくんと2人になれるように気を利かせてユキちゃんの隣に並んだが
ホンくんはいつもの癖なのか彼女の隣に並んで歩いている

一歩後ろを私が歩いている。


ホシ:ジョンハンも来ればよかったのになー
ユキ:仕方ないよ、あいつ放課後は家が当たり前だし


ここにいないユンジョンハンがここにいたら尚、状況は悪化していただろうか
話したことないけど本当にホンくんとは正反対のタイプだしなあ…

平日の夕方のショッピングモールは学生でにぎわっていた


ユキ:Aちゃんもよく映画観るの？
「え？まあ…たまに」


ホシがさっきからユキちゃんにおすすめしている映画はどれも私が勧めたやつだ
だからある程度ホシも映画の知識が備わっている


ユキ:そうなの？じゃあジスと一緒だ！
「え？」
ユキ:ジスも私が誘わなかったら大体家で映画観てるからねー。ね、ジス
『そうだねー』



…せっかく憧れのホンくんと一緒にいるのに
なんだろう。このもやもやした感覚。
幼馴染なんだからユキちゃんには笑顔を見せて当然だ

だけど
私に見せる笑顔や相槌はどれも他人行儀に思えた

名前呼ばれたくらいで舞い上がってた自分、恥ずかしい



ホシ:A？
「何さ」
ホシ:…ユキちゃんめちゃくちゃ可愛い。



ボコッ


「ばーか」
ホシ:いって！



こっちはそれどころじゃないんだっつの…

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