episode37 ページ37
友達と言えば友達なんだと思う
一緒に帰って、ご飯も映画も行って
ただの友達なんだと思う
“ホンくん、ここ分かる？”
『ここはねー…』
ホンくんと仲良いのは私だけじゃない
皆に優しいホンくんのことが好きになったのに
誰かに優しくするホンくんが嫌だ
いつからこんなに贅沢になったんだろう
他の女の子に勉強を教えるホンくんが視界に入ってしまう
目で追っているから自己責任のくせに生意気だ
…あのDVD観たのかな
早く感想聞きたいなあ…
机にうつ伏せになって空なんか眺めても、何にもならないのに
現実逃避のつもりなのだろうか
ホシ:おーい
「…何」
快晴の空を邪魔するハムスターのような顔。
ホシ:今日何の日か覚えてねえだろ
「…？」
ホシ:お前自分の誕生日忘れるやつがいるかよ
…あ。
そうだ、今日は私の17回目の誕生日だ。
スマホ家に忘れてきたから分かんなかった…
ジュン:Aちゃん今日バイト？
「ううん、休み」
ジュン:じゃあ20時に公園に集合して、パーティーやろうよ！
去年はミンギュ特製のケーキ作ってくれたんだっけ
今年もそれかな〜…
…チラッとホンくんの方を見ると、まだあの子に教えてる
まずホンくんは私の誕生日なんて知らないし
お祝いしてなんて贅沢だ
「ミンギュがケーキ作ってくれるんでしょ？」
ミンギュ:もう作ってあるよ。
「さすが〜〜私あのケーキ大好きだもん」
今の私は、話題があれば彼と話せる
だけど彼との沈黙の時間はまだ苦痛だ
話題なんて自分から振れない
私にだって理想ぐらいある
好きな人と過ごして、見せつけるように写真をSNSにアップして
彼から貰ったプレゼントは毎日肌身離さず身につける
ただ…
それも叶いそうにない。
・
・
カチッカチッ…
「…20時なあ」
19時半。待ち合わせの公園までは徒歩5分ぐらいだ
一応女ってことを配慮してくれているのか、よかった。完全に男と思われてなくて
家でもケーキを買ってきてくれていたから朝ごはんに食べることにした
少し早めだけど暇だし出よう。
ウォヌ:あれ、何してんの
公園に行く途中の道でコンビニ帰りのウォヌに会った
何って…
ウォヌ:あ、今日誕生日か。
「えーー憶えてんの？」
ウォヌ:露骨にSNSのIDにしてるから
そうだった
しかしウォヌが眼鏡姿なのもまた新鮮。中学の時はかけていたけど、今はコンタクトだから
「ウォヌも来る？パーティーするんだって」
ウォヌ:時間あるし、行くよ
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キキ - とても面白くて一気の読んじゃいました！続き楽しみにしてます^ ^ (2019年12月14日 17時) (
レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ホンくんの自分の気持ちに気づいた時の男らしい告白を楽しみに待ってます！でも、この2人の気持ちが重なるまでにある色々な出来事、それもまた楽しみです。ね、剛田ジョンハニ^_^更新を楽しみに待っています！頑張ってください^_^ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
strawberry(プロフ) - いつも見てます！主人公ちゃんが中学校の時好きだった人で、btsのホソクさんはどうでしょう(o^^o)これからも更新頑張ってください！ (2019年11月23日 22時) (レス) id: b15d1f6763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっこちゃん
| 作成日時：2019年11月5日 23時
