口癖 -Joshua-

episode28 ページ28

だから同じクラスになってホシたちと仲良く話してる姿を見て、
ああいう風にあの子と仲良くなったら面白いんだろうなあって思ったのに

上手くいかなくて

だけどやっと近づけた気がした



ハニ:お前ってそんな悩むタイプだっけ
『僕はいつだって真剣だよ』
ハニ:いつだって胡散臭い笑顔振りまいてんじゃねーか


…何でだろう
カトクを送って返信が来てないか何度も通知を見たり
通知が来たかと思ったら目の前にいるジョンハンだとがっかりするんだろう


『ジョンハン今日何話してたの？』
ハニ:憶えてない
『そんなわけないでしょ』


ハニ:まあ、あの子の好きな奴の話


『…え？知ってるの？』
ハニ:ユキもな



ええ…
でもあんな頑なにウォヌじゃないって言ってたわけだし…


『…』


ピコンッ


もやもやしたままカトクを開くと、Aちゃんからだった


“花火、綺麗だったね”
そのメッセージと一緒に写真が添付されていた
今日の花火の写真だ

自分で言うのもあれだけど
何人か人がいたとしよう
その中でも彼女と思考が似ているのは僕だと思う


…さすがに引かれるかな



『…結局誰のことが好きなんだろう』


ハニ:お前それ知ってどうすんの？


ユキが恋愛に首を突っ込んでくるタイプだとしたら
ジョンハンはいつもレールを引いてくれるタイプだ

あの子のああいうところには気を付けた方がいい

そんなことをいつも言ってくるし僕も割と真に受ける
人を見る目が適格なんだと思う



『…そりゃ、応援するさ』
ハニ:は？


さすがに呆れたのか、スマホの画面ではなく僕の方を見た
だって友達の恋は応援するでしょ？



ハニ:ああ、俺が女だったらお前みたいな男ぜってー無理
『僕だってジャイ子は嫌だよ』


バタンッ


そう言って帰ってしまった
…そういえば今日のAちゃん少し様子おかしかった
とうとう僕に心を開いてくれたのかな？






そう思っていたのに。

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