episode22 ページ22
ガチャッ
『…』
彼女とのキスを思い出してはおかしくなりそうだった
何度も、何度も唇を重ねた
部屋を出る時に腕からしがみついて離れないAが可愛くて
最後は俺からしてしまった
母:あら、おかえ…
『…ただいま』
母:どしたのその髪⁉あらら〜
そうだった
衝動的に切ったこと忘れてた
母さんが目を丸めて驚いていた
母:やっぱり切った方がいいわね〜
いつも俺には笑顔を向けないのに
やけにニコニコしていた
母:彼女でも出来たの？
『…そんなんじゃない』
バタンッ
思春期の学生のような母親とのやりとりに恥ずかしくなって部屋に逃げた
散らかっていた部屋も、また家政婦が掃除してくれたおかげで片付いている
…
薄暗い部屋にいると
彼女を思い出してしまう
初めて彼女とキスをした
好きで、好きで、大好きな彼女と。
『A…A…』
彼女は、俺が帰った後何をしているんだろう
下着の上から一枚羽織っただけのオーバーサイズのTシャツ
Tシャツから覗く太ももと二の腕
彼女をあのまま押し倒してたら
きっと理性なんてぶっ飛んでめちゃくちゃにしていた
この部屋でいつも空想の中で抱くように
自己満足でしてしまったと思う
自分が怖い
『…』
変わると決めたのに、変われないのは
あいつと比べてしまうからだ
どこまで仲良いかなんて知らない
聞けない、
いつから知り合いなのか
彼女の周りなんて山��以外にも仲良い男はいる
だけどあいつは特別だ
変わらなきゃ、変わらなきゃ…
Aがいつまでも隣にいてくれるように
俺が変わらなきゃ…
・
・
ザワザワ…
"え、あれ誰？"
"あんなイケメンいた？"
変わらなきゃいけない
そんな思いが自分を変えた
「…吉沢君？」
"そー！来る時見かけて誰かと思った！"
"あんなイケメンだったの？"
彼女がよく見えるようにコンタクトに変えた
街を歩いて服を探して
髪型も雑誌を買って見様見真似
"吉沢君、隣いい？"
"ちょっと私が座るのー"
『…』
…少し変わるぐらいでこんなに扱い変わるもんなのか
朝からこちらを見てはキャーと叫ばれて驚いた
授業の時はいつも1人で座っていたのに
今まで話したこともない派手な女子たちが話しかけてくる
『…ごめん、授業は一人で受けたい。』
本音を言うと女子たちは空いた席に座って行った
…そんなに変わった？俺。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨菜(プロフ) - 松坂桃李さんとか瑛太さんとかどうですか？ (2018年9月17日 20時) (
レス) id: b47de58dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 不倫相手の方田中圭くんがいいです！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 18f3173c38 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜姫 - 頑張ってください。これからも楽しみです！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: 4f95f6d532 (このIDを非表示/違反報告)
ユ イ(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみにしています！ツイッターでの動画も見させていただいてます！ライバル役の俳優さん、杉野遥亮くんでリクエストしたいです！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: b6524cadb0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして！お話読ませていただきました！この2人がどうなるのか楽しみです、これからも頑張ってください。楽しみにしています！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 55486c6208 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：君との時間。
| 作成日時：2018年8月26日 19時
