episode20 ページ20
彼が髪を切った。
「…」
『…』
実家から送られてきた野菜で作った野菜のソテー、
せっかく作ったのにどうも味がしない
私の目の前に座ってる彼は、誰なんだろう
髪型でこんなにも垢抜けるものなのか。
鼻が高く、綺麗な顎のラインをしているとは前々から思っていた
…事情が事情だし、彼からしたら綺麗どうこうじゃないんだ
『食べないの？』
「え？あ、うん。食べる食べる」
「…どうして髪切ったの？」
あれほどまでに顔を出すのを嫌がっていた彼が
何でこんなにはっきりと分かるほどまでに切ったのか
『…変わらなきゃ、Aに置いていかれる気がしたんだ。』
「私に？」
『隣にいても恥ずかしくないようにって…へ、変かな』
慣れない前髪と顔を手で覆い隠す彼
あまりにも可愛くて席から立ち上がって
彼のことを抱きしめていた
「可愛すぎる、反則。」
私たちは身長差のないカップル
ずっとコンプレックスだった身長も、
彼より少し低いだけ
抱きしめる時、彼との体格差にときめく
一見細くて薄っぺらい吉沢君
それでも肩幅があって骨太な方
「髪、似合ってる」
変わらなくてもいい
そう思っていたが、彼が何かに対して努力する姿を見て応援したくなった。
この頃ぐらいからだろうか
ゆっくりと、幸せが歪み始めていたのは
・
『あ、そうだ。』
「んー？」
ソファーでテレビを見ていて忘れていた
「え、なになに？」
昼間に買った花束を彼女に渡した
一瞬驚くもすぐに顔いっぱいに笑顔を浮かべた
『その、いつもAに頼りっぱなしだから…』
「？私、吉沢君に何かしたっけ」
彼女の存在が俺の日常で
彼女が生きる希望だった
『ううん、そばにいてくれるだけで十分。』
「あらあら嬉しいね〜ありがとう。」
何千円の花束なんかより
彼女の枯れることのない花のような笑顔が大好きだ
「じゃあここに飾ろー」
ガラス瓶に水を汲み、テレビ前のテーブルに飾った
『…キス、してもいい？』
隣で俺を見つめる彼女
衝動的に、触れたくなった
「…ダメ。」
『え、』
嘘、
そう言って彼女が俺の肩に手を添え
首を伸ばしてキスをした
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梨菜(プロフ) - 松坂桃李さんとか瑛太さんとかどうですか？ (2018年9月17日 20時) (
レス) id: b47de58dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 不倫相手の方田中圭くんがいいです！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 18f3173c38 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜姫 - 頑張ってください。これからも楽しみです！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: 4f95f6d532 (このIDを非表示/違反報告)
ユ イ(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみにしています！ツイッターでの動画も見させていただいてます！ライバル役の俳優さん、杉野遥亮くんでリクエストしたいです！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: b6524cadb0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして！お話読ませていただきました！この2人がどうなるのか楽しみです、これからも頑張ってください。楽しみにしています！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 55486c6208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君との時間。
| 作成日時：2018年8月26日 19時
