episode11 ページ11
物心ついた頃から
誰かと一緒にいるのを苦痛に感じていた
自分のことしか話さない人間
他人の愚痴しか話さない人間
殆どそんな奴らばっかで
気付けば自ら人と距離を置いていた
前髪を伸ばしたまま
イヤホンをつけて
下を向いて
自分の世界を作っていた
そんな俺の世界に、躊躇なく入ってきたのが彼女
彼女といる時だけは苦痛を感じなかった
もっと彼女といたい
もっと話したい
そう思うのに、上手く言葉が出てこない
そんな俺に
無理しないでいいよって。
『……あ、』
彼氏というものになった。
…
朝、彼女を見つけた。
黒のTシャツにデニム生地の短パン。
彼女は、ヒールなんか履かなくてもスニーカーで脚の長さが際立つ
胸ぐらいまである長い髪が風に触れるたびに揺れている
彼女を見てうっとりしているのは俺だけじゃない
「あ、おはよー！」
けど、彼女の恋人は俺なんだ。
声をかけられてようやくその事を思い出すほど実感がない
『おはよ、う。』
「見てみて、新しいリュック買ったの。どうかな？」
いつも彼女が使っている黒に麒麟の絵がプリントされたリュックではなく、無地のリュックに変わっていた
『う、うん…似合ってる』
「麒麟ね、壊れちゃって。」
『…』
俺のリュックも1年の頃から使っていてボロボロだ
「…ん？」
『い、いや何でもない。』
言えるわけない
同じものが欲しいなんて、彼女に失礼だ
第一彼女がお揃いを喜ぶのか
『…あ、あの…』
『…俺と、Aさん付き合ってる…よね？』
「付き合ってる。」
俺を見るとき
彼女は少しだけ視線が上になる
たまらなく、その仕草が可愛い
「あと、Aだよ？」
『……
山��:A！！
呼ぼうとした瞬間、被せるようにあいつが彼女の名前を呼んだ
…また。
今日も彼はかっこいい
彼女と同じようにジーパンにTシャツ。
そしてシンプルなリュックだけなのに絵になる
山��:レポート出した⁉今日締め切りだぞ！
「え？あぁ！！待って出してない！」
目をかっ開いて彼女は慌てて彼の元へ駆け寄った
そして俺の方を振り返った
「ごめん、先行くね」
『…あ、』
A
ふとした瞬間
俺は彼女の名前を読んでいた
呼んだ瞬間、彼女が立ち止まって
俺の方を振り返った
「何ー？」
『ご、ごめん…引き止めて…』
「ううん。」
『…今日、で、ででデートしませんか』
「…もちろん。」
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梨菜(プロフ) - 松坂桃李さんとか瑛太さんとかどうですか？ (2018年9月17日 20時) (
レス) id: b47de58dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 不倫相手の方田中圭くんがいいです！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 18f3173c38 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜姫 - 頑張ってください。これからも楽しみです！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: 4f95f6d532 (このIDを非表示/違反報告)
ユ イ(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみにしています！ツイッターでの動画も見させていただいてます！ライバル役の俳優さん、杉野遥亮くんでリクエストしたいです！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: b6524cadb0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして！お話読ませていただきました！この2人がどうなるのか楽しみです、これからも頑張ってください。楽しみにしています！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 55486c6208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君との時間。
| 作成日時：2018年8月26日 19時
