ねぇ、 Ryo.Yoshizawa

episode22 ページ22

キーンコーンカーンコーン…


文化祭前のLHRは全部準備に回される
だからサボる人も勿論いる


美弥:ちょっと男子ー！


まあ、毎回美弥が叱り役。
私は黙々と外観の作業に追われている

金子:A、ここってこの色で合ってる？
「あー合ってる。」




"金子君ってAのこと好きなの？"
"最近よく二人でいるの見かけるよねー"
美弥:Aは好きな人いるよー
"え⁉"


ペタッ

「…ぎゃああ！！何すんの！」
金子:変な顔だな〜

ペンキのピンクを私の頬にかけた

「あーあー…」

"Aウケる〜"
「ええい！もう金子君信じられん！」

金子:ごめんって〜



ジャーーッ…



美弥:ちょっと、ちょっと！金子と良い感じじゃん！
「はあ？」

トイレでペンキを落とそうと必死な女の横でよくそれ言ったな？

確かにかっこいいけど…


「…私考えちゃうんだよね」
美弥:んー？
「吉沢さんが同い年だったらって、学校始まってから何回も考えたの末期。」


だって同い年だったら…
…もう考えるのやめたい。

バイト辞めてから、金曜日になるといつも思う
吉沢さん来たのかなーって
またチキン買ってるのかなあって…


美弥:あーあー…もうLINEしなよ。
「やだー…絶対重いって思われる…」


もうフラれたんだよ？
あんな風にフラれたんだよ？


美弥:じゃあ直接会いに行けば？


「…」
美弥:一回フラれたぐらいでうじうじすんな！

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