吉沢君 ページ4
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長い一限、そして二限もあっという間に終わり、
三限まで時間があった。
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「あ、私サークルの見学行ってくるね。」
神木:うん。じゃあまた。
タッタッ…
にしても大学広いなぁ…
別の棟の1階一番端にあった、温泉マークが印刷された紙がデカデカと貼ってあるドア。
絶対ここじゃん。
コンコン
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二回ノックしてドアを開けると
さっきのカズ先輩が他の人と入ってすぐの場所にあるテーブルに向かい合わせになって話していた。
その二人の目線が一気にこちらに向いた。
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カズ:お!来た来た!丁度話してたとこだから君も座って。
カズ先輩が立ち上がり、話してた相手の横にもう1つパイプ椅子を準備した。
「すいません…」
恐縮しながらそこに座った。
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…入った瞬間、
横の男の人に一瞬で目を奪われた。
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ぱっと見でも分かる端正な顔立ちに私は驚いた。
こんな美形な人が存在するのか?
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カズ:彼は英文学部1年の吉沢亮君。そして彼女が経済学部1年のAAちゃん
カズ先輩が互いのことを紹介してくれた。
『…よろしく』
「よろしくね。」
神木君と知り合った次だからなのか、彼の無愛想が際立つ。
昼なのにまだ目が覚めてないのかそれとも二限で寝てたのか。
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カズ:年は君ら二人だけだから。
「え?他にいないんですか?」
カズ:だってこれ以上入れたら(笑)部費が(笑)
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いや確かにそうだ。
自腹ならまだしも学校側が払って貰える範囲での活動となれば人数制限がある。
たまたま声かけてもらえたのか。
カズ:うちはまあ週2回集まって行きたいとこ決めたり、まあゆるーくやってるんだわ。
「なるほど…」
『…』
カズ:まあ仲良くしてくれよ!
これが吉沢君との出会いだった。
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ピュレ子。(プロフ) - Twitterの頃からのファンです。こうして君との時間。さんの作品をまた読むことが出来て嬉しいです。これからも応援しています。 (2018年9月3日 21時) (レス) id: ed2bf72aea (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いていたお話が終わってしまって寂しい反面、ハッピーエンドの展開良かったです!次のお話はコンビニ店員の話希望します◎次回も楽しみにしてます! (2018年7月30日 0時) (レス) id: fd3ddb9b33 (このIDを非表示/違反報告)
S&G(プロフ) - コンビニですね! (2018年7月29日 23時) (レス) id: 176a693eed (このIDを非表示/違反報告)
かな - 両方見たいですが、年の差が見たいので前者で! (2018年7月29日 23時) (レス) id: d49b5e87b2 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ハッピーエンドがいいです、 (2018年7月28日 10時) (レス) id: cc804e6f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:君との時間。 | 作成日時:2018年7月14日 15時