夢で逢う Ryo.Yoshizawa

17ICE ページ26

子供の頃から大好きなものがあった。
子供からしたら、120円なんて高価だ

お母さんに何度も交渉したことを覚えている

夢の詰まったカラフルな自販機

高校生になってボーリング行った時も必ず食べていた。


なんというか、つまり

17アイスは青春の証だ。



…


「…」
"じじいかと思ったわ。"


温泉から出ると
マッサージチェアで極楽浄土に行かれた吉沢君1名。

目瞑って口開けて寝てるな、これ。

今日何回寝るんだ？


"懐かしいね〜私チョコミント好きだったなぁ"
「私はバニラ一筋です！」


ペリッ

こんな小さかったっけ？
子供の頃は両手で持って溶けないように慎重に食べてたなぁ〜


志尊:あーーあっつ！

あれ、先輩たちも温泉入ってたんだ
シソンヌ先輩が私たちに気付いて向かってきた


志尊:一口♪
「えーーっ！やですよ、自分で買ってください！」
志尊:お願い〜


はぁ…
こういう時上下関係めんどっちいって思うよねー


仕方なく先輩に一口あげると案の定ほぼ取られた。


「今晩先輩の枕元に私の生き霊現れますよ」
志尊:それは楽しみだねー♪


♪〜じゃないですよ。



『…ん、あ出てたの？』
「寝すぎ」
『これ持って帰りてえわ〜』

あんた買えるでしょ？

『アイス食わねえの？』
「食われた」
『鈍臭』


はあ〜〜言われると思いました！


『何味好き？』
「バニラ」
『真似すんな』


知らない知らない、
あ、でもアイス買うたびにクーリッシュ食べてたな。

ん？でもピスタチオも好きだったな？
こいつ雑食だな？


『ん』
「え？」
『いらねえなら食うけど。』


「いや、いるいる！いる！ありがとう〜！」


分からない

これが恋愛感情かなんて。

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