夢で逢う Ryo.Yoshizawa

おはよう ページ13

タッタッ…


何でアラーム止まってたの⁉
必死に走りながらバス停に向かう

昨日必死にセットした髪も今日は最悪だ、
大学のトイレでセットしよう



そう考えながら、
走った甲斐もあり何とか間に合った。



「はぁ…」


2分前、頑張った私


『朝から騒がしいね』
「わっ！おはよー」


私の後ろに並んでいたのは、
イヤホンを外しながら笑う吉沢君



『おはよう』
「はぁ…絶対遅刻するかと思った」
『一本逃したら終わりだからね』


最悪だと思った朝でも吉沢君見れてラッキーなのか？



プシューッ…


『今日は巻いてないの？』
「遅刻しかけたからね。それに昨日は気合い入れてたから…」


今日はメイクも最低限だし、髪も巻いてないし…

いやお前よくこのコンディションで吉沢君の隣普通に座れたな？

着飾っても並ぶなんて図々しいのに？


「隣、座ってよかった？」
『いいよ。』
「よかったー…」


一応許可はいただいた、うん。



『…Aさん、』
「んー？」

『いちいち聞かなくていいよ』



…それは聞くたびに鬱陶しいとか思うってことかな？


『普通に隣に来てくれていいから』


………

待って、待ってくれ
恐る恐る横を見ると吉沢君がじっと私を見ていた


「…うん、じゃあ今度からそうするね」

『ん』



ダメだ
この人は好きになる要素がありすぎる

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