とんでもないアホ4【ツイステ】【男主】

144話 ページ7

同室の君side




僕はAくんと同室のしがないモブ。


幼少期からマジフトが好きで、NRCの生中継は全てリアルタイム視聴、過去のアーカイブも一つ残さず観た。

そんな僕がNRCに入学し、
夢のマジフト部へと入部したのだが。


分かってはいたものの、
部員はほぼムキムキのサバナクロー。


オマケに柄が悪い。




ほぼ幽霊部員と化していた僕は、
今日は勇気を出して久々に部活に顔を出した。



『あっ、同室の君(ロア・ドゥ・メムピエス)！！！』



ﾒﾑ「エッ」



それが運の尽きだった。




ﾚｵﾅ「あ？知り合いか？フン、丁度いい。お前、アイツのチームに入れ。」




ﾒﾑ「エッ」



まさかのAくんが部長と試合をする事に。



そして、それに巻き込まれた被害者の僕とブッチくん。


ﾚｵﾅ「先行はお前らに譲ってやるよ。」


ディスクをポイと投げて、位置に着こうとする部長。






『待って待って、折角なら罰ゲームありきでやろう。』



ﾚｵﾅ「あ？」




そして、余計な事をしないと気が済まないAくん。



僕は全力でやめろと目力で伝える。


陰キャは口で拒否出来ないのだ。




僕の目力に気付いたAくんは、
ウインクをして親指を立てる。




違う、そうじゃない。



『負けた方が、明日、ネコミミカチューシャを１日中着けるってのはどうよ。』


Aくんが魔法で取り出したのは、
3つの黒いネコミミカチューシャ。



お願いやめて。



男子高校生がネコミミカチューシャ着けてるとかイタすぎる。


サバナクローは元々耳ついてるし、
Aくんも似合いそうだし違和感ないけど。



陰キャの僕にはキツい！！！


その陽キャノリキツいよ！！！



ﾚｵﾅ「…ハッ、いいぜ。お前らのネコミミ姿、俺が拝んでやるよ。」



『限界オタクかよw』




余計な事言わないで！！！！




案の定締められたAくんは、ディスクを持って定位置に着く。



ﾗｷﾞ「はぁ、面倒な事になったッスね〜。ま、罰ゲームがネコミミ着けるくらいなら、安いもんッス。」



軽く体操をしながらブッチくんが言う。




ブッチくんは1年生の中でも、かなり優秀な方だ。




それにAくんも、奇想天外な攻撃で相手を翻弄する。




対して相手は、部長とサバナクローの1年生。




部長さえどうにか出来れば、勝ち筋はある…のか？




でも、ここで勝たないと僕に盛大な黒歴史が出来てしまう。





それだけは避けたい……！！

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