とんでもないアホ5【ツイステ】【男主】

200話 ページ19

Aside








とある放課後。






三輪車を乗り回していた俺は、リドルがオーバーブロットしたと聞いていても立ってもいられなくなった。







『…ハァｯ……ハァ！リドル！！！』








クソッ！









全力で漕いでいるのに、なかなか辿り着けない。










三輪車を必死に漕いで、やっとの思いで辿り着いたハーツラびゅル寮は、空が黒く曇っていた。








リドルがオーバーブロットした原因は大方予想が着く。







きっとリリアサンの料理を食べたに違いない。








空が黒くなっている中心に辿り着くと、俺は三輪車を乗り捨てて走る。







『リドル！！！！』






そこには、普段とは違うリドルがいた。







ｹｲﾄ「ウソッAちゃん！？」







ﾄﾚｲ「A！？なんで来たんだ！！！」







『友達がオーバーブロットしてるってのに、黙ってられるか！！！』






俺はリドルに向き直り、必死に説得する。







『リドル！！！リリアサンの料理は、よく噛んで食べると案外美味しいんだ！！！俺を信じて！！！』







ｹｲﾄ「いや何の話！！？？」







ﾘﾄﾞﾙ「ボクの邪魔をするなあああああ！！！！」







リドルが攻撃を仕掛けてくる。









それをトレイサンがトランプに変える。







やはり、リリアサンの料理はリドルの口には合わなかったか…！





というか、マジマジと見て気が付く。






『え？オーバーブロットしたら服装変わるの！！？案外オシャレだね！？』



ハロウィーンの次の仮装決まったね！！！




ｴｰｽ「言ってる場合かよ！！！アンタほんと呑気だな！」








隣でエースクンが魔法を放ちながら言った。






君もいたんだ。







ﾘﾄﾞﾙ「うぎいいいいいい！！！！」







リドルの魔力がより一層強まる。






『くっ…！！チームレッド、作戦をαに変更！！チームブラックは、引き続きβ計画で攻撃！俺はzで行く！！』






ｴｰｽ「何も分かんねぇよ！！！！」






1年生たちに防衛魔法を張りながら、リドルの後ろの怪物へ攻撃を当てる。










ユウクンの的確な指示と、みんな(俺)の魔法のおかげで、無事リドルを元に戻すことが出来た。








ﾘﾄﾞﾙ「ボクが…間違っていた…？そんなわけない、よね…」






ﾘﾄﾞﾙ「お母…様…」








リドルはそう言って、パタリと倒れてしまった。





重かった空気は一気に軽くなり、空も元の青に戻っていく。

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