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ー 2xxx年 冬 ー
空がまだ薄暗い、少し不気味な朝方
「あはははっ…！！なぁヒーロー！！早く俺を捕まえてみろよ！！」
大通りのあるとある街中で、
自ら敵を名乗る馬鹿な男が暴れていた。
「…ｶﾞ…ｻﾞｻﾞ……ぃ…！…おい！返事しろやクソ女ァ！！」
「はいはい、聞こえてますよ〜」
「ﾁｯ……３…２…１…今！！」
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＿
「おい、愛天！！お前また途中気ィ抜いてただろ！！」
完全に日が昇り、学生たちが登校する賑やかな時間帯
「え〜、気のせいじゃなーい？」
この、一日で1番憂鬱な時間に、
元No.1から集合をかけられた私達は緑谷の事務所に集合していた。
いや、まぁそもそも緑谷の事務所に集合をかけられたからさっきの変人の事件もたまたま片付けられただけなのだけど
「ま…まぁまぁ、二人とも！一旦落ち着いて！！」
「出久は黙ってろ！！」
「あ…ハイ……」
「だいたいお前は高校ン時から………」
「お…なんだお前ら、また喧嘩してんのか？」
「わーん轟ぃ、かっちゃんが虐めてくる〜！！」
爆豪が叫ぶと、途端にしゅんとしてしまった、そこだけは昔と変わらないらしいNo.1ヒーローをよそに、
そのまま理不尽に怒鳴りつけてくる爆豪をもう面倒くさくなって無視していると、
丁度轟が中に入ってきたから、これ見よがしと轟に泣きつく
「爆豪、虐めはダメだと思うぞ」
「うるっせぇ！虐めてねぇわ！！つか離れろやお前らァ！！」
「いやぁぁぁ！！匿って轟！！爆破される！！！」
そう言うと、轟は私の肩を引いてそのまま自身の腕の中に閉じ込めた。
え、やだキュンとしちゃうじゃん。
やっぱイケメンは仕草もイケメンなのか？は？
そういえば高校の時もなんやかんや言って匿ってくれてたな…
「Aちゃん、爆豪ちゃんも心配しているだけじゃないかしら？」
「は？爆豪が心配……、？え、梅雨ちゃん大丈夫？仕事のし過ぎで疲れてる？休む？膝枕する？？」
「ケロケロ…それは遠慮しておくわ」
「遠慮された……」
可愛い子からの拒絶にちょっとショックを受けていると、
私の頭を撫でながら優しく笑う梅雨ちゃん。
久しぶりに会ったけどやっぱり梅雨ちゃんは優しいらしい。可愛い。
「ふふ、でも…やっぱり爆豪ちゃんも心配しているだけだと思うの」
「誰がこんな奴の心配なんざしてやるか！！」
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作者名：虹色ラムネ | 作成日時：2023年10月6日 21時
