闇の帝王の復活_02 ページ32
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you side
ワームテールがそう、唱えると…大釜全体が炎に包まれて、痛々しいヴォルデモートの声と共に、ヴォルデモートが復活した。
頭に髪の毛はなく、鼻は潰れて…目は骸骨のように落窪んでおり…異様な顔立ちをしていた。ワームテールは、驚いたように彼を見上げていた。
「あぁ、ヴォル…！ヴォル！」
お母さんが、ヴォルデモートへと駆け寄る。そんなお母さんの髪を、優しくすくい上げるように撫でたのはヴォルデモート。
ドクドクと、切りつけられた右腕が熱くて痛い。
「心配をかけたな…シャル。杖をよこせ、ワームテール」
ワームテールはヴォルデモートの前に跪き、杖を差し出した。
「腕を出せ」
「おお、ご主人様…ありがたき幸せ」
「もう一方の腕だ」
ヴォルデモートはワームテールの切り落とされた腕とは別の手首を握り、その腕に杖の先を腕に突き刺した。するとゴロゴロと不穏な音が空から鳴り響き、やがて黒い煙の尾を引いて地面へと落ちて…長い三角帽子を被り仮面をした男たちが現れた。
全部で、５人。
「よう来た、よう来た友よ！１３年が過ぎた…しかし、それがつい昨日のように、お前たちはこうして現れた。…しかし、お前たちには失望した。なぜ、助けに来なかったのだ？クラッブ！」
ヴォルデモートは、名前を呼ぶとその者の前に立ち、顔を引きちぎるような仕草をしてその仮面を剥ぎ取っていく…黒い煙と共に消える仮面。
「キャラハン！マクネア！ゴイル！…お前もだ、ルシウス…」
クラッブ？ゴイル？……ルシウス…？ドラコの、お父さん…
ルシウスさんはヴォルデモートに跪き、被っていた帽子をとった。
「我が君…あなた様のご消息が、ちらとでも耳に入っておれば」
「十分耳に入っておったはずだ…抜け目の無い友よ」
「誓って申し上げます、私は昔のままでございます。この顔をあなた様がお隠れになってから、世間に見せていたこの顔こそが、私の仮面でございます」
「私はおそばに…」
「恐怖ゆえにな、忠誠心ではない。それでもこの数ヶ月お前は役に立ったぞワームテール」
ヴォルデモートが杖をワームテールの手に当てると、ワームテール
の右手が現れた。うっとりと、その右手を眺めるワームテール。
「ああ、感謝します…ご主人様有難うございます」
ヴォルデモートは、ワームテールから私へと視線を移した。初めて、交わるその視線に…目が逸らせない。
こわい、これが…闇の帝王…。
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ななな - めっちゃ面白いですね！これからも頑張ってください‼︎ (4月22日 16時) (
レス) id: 1bbeced387 (このIDを非表示/違反報告)
りかこ(プロフ) - 素敵な作品に出会いました。今日一気見しちゃいました！ここからどんなストーリーになるのか、ドラコとどうなっていくのか気になります！更新頑張ってください。応援しています！ (2月13日 16時) (レス) @page2 id: d00547c92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リン | 作成日時：2024年2月12日 20時
