お誘い_01 ページ18
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you side
「ダンスパーティー、俺と踊ってくれないか？」
『え、私？』
いつもの中庭で、いつもの様に本を読んでいたら、またビクトールが来た。いつもの様にぽつりぽつりと話していたら急に言われたのがその言葉。
「返事はいつでもいい、今度聞かせてほしい」
『ええ、わかったわ、ありがとうビクトール…』
「また」
正直、まだ誰からも誘われていなかったが…すぐに返事をすることが出来ずそれを察してくれたのか、また今度でいいと言ってくれる。そして、挨拶をして中庭を後にしたビクトール。
読んでいた本を閉じて、一息吐く。
…ダンスパーティー、どうしよう。ドラコと踊れたら…嬉しいけどなんてらそんなことを考えていたから。
うーん、考えていても仕方ない！ドラコに話してみよう、踊れなかったら、なんてビクトールには失礼だけど…。
談話室へ戻ると、話し声が聞こえる。
ドラコと…パーキーソン？そのまま入ればよかったものの、なんだか足を止めてしまって。そのまま２人の会話を聞くことに。
「去年はずっと、ドラコと一緒にいたのは私だよ？」
パーキーソンの声、彼女の声はよく通るから彼女の声だけよく聞こえる。ドラコの声は…よく聞こえない。
「ドラコと踊りたいの、ダンスパーティー！ね、お願いドラコ」
ドクンと、心臓がうるさかった。パーキーソン、すごいなぁ…積極的で。
私は…自惚れてたのかもしれない。確かに私には１年間っていう大きい空白があって、ドラコが優しくしてくれてるのはドラコが優しいだけだからであって…。この前のダンスを教えてくれたのも、ドラコが優しいから。それだけ。
実際に、ドラコからのダンスパーティーのお誘いはなかったから。
そう考えると恥ずかしくなってきた。わぁ、１回考えるのはやめよう。
今はいい考え方は出来なさそう。
一旦、気持ちをリセットさせたくて、談話室を再び出た。
「あら、A？大丈夫…なんだか顔色が良くないわよ」
『ハーマイオニー…』
廊下をふらふら歩いてたら、前からハーマイオニーが歩いてきて声をかけてくれた。
「少しお話しない？夕食まで時間もあるし！」
『うん、する！』
正直１人でいるのはちょっと辛かったから、とてもありがたい。私とハーマイオニーは、廊下のベンチに２人並んで腰をかけたのだった。
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ななな - めっちゃ面白いですね！これからも頑張ってください‼︎ (4月22日 16時) (
レス) id: 1bbeced387 (このIDを非表示/違反報告)
りかこ(プロフ) - 素敵な作品に出会いました。今日一気見しちゃいました！ここからどんなストーリーになるのか、ドラコとどうなっていくのか気になります！更新頑張ってください。応援しています！ (2月13日 16時) (レス) @page2 id: d00547c92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リン | 作成日時：2024年2月12日 20時
