【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ10)

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言葉は刃物_02 ページ10

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you side

穢れた血、ドラコの口からハッキリと聞こえたその言葉に思わず足が止まる。

「よくも言ったなマルフォイ！ナメクジ食らえ！」

だがすぐにロンの言葉にハッとする。ナメクジ？思った時には、呪文を唱えたはずのロンが何故か苦しんでいて…その口からはナメクジが。そういえばロン、杖が折れてて上手く呪文が使えないんだった。

『ロン！大丈夫？！』

「〜っ、おぇ…！」

「ハグリッドのとこへ行こう、何とかしてくれる大丈夫だ」

ハリーとハーマイオニーはロンを支えながら歩き出した、その途中でもナメクジを吐き続けているロン。３人の後を追おうと考えるも足を止めてドラコの前へと行く。スリザリンのみんなもケラケラと笑顔を浮かべていて、やな感じ。

「…A？」

『言っていい事と悪いことくらい、わかると思ってた』

「！おい、A！」

本当は引っぱたいてやりたかったけど、手を出すのは良くない。そう思って、我慢して私もハグリッドの小屋へと走った。名前を呼ばれたけどもう知らない。
穢れた血、どうしてそんな酷いことが言えるのだろうか。

『ロン！』

「ぅ、え…オエッ…」

「誰を呪うつもりだった？」

「マルフォイだよ、あいつ…よく分からないけどハーマイオニーの事…その酷い呼び方してた」

「穢れた血ですって…血が汚れてるって、マグル生まれの魔法使いを蔑む呼び方よ。両親とも魔法使いじゃない人私のような」

非常に差別的で下品な言葉、普通ならそんな言葉誰も口にしない。のに…なんで、ドラコ…。ハーマイオニーのその綺麗な瞳は少しだけ潤んでいる。やっぱり引っぱたいてくればよかったかもしれない。

「魔法使いにゃマルフォイ一家みたいに自分達は純血だから偉いって思い込んどるヤツらがいるんだ、何が血だ今どき魔法使いはほとんどマグルが入っとる。第一俺達のハーマイオニーが使えねえ呪文はひとっつもねえぞ！」

おいで、そういってハグリッドは手を広げてハーマイオニーはそこに飛び込む。

「気にするこたぁねえ、ハーマイオニー。お前さんは自信を持ってええぞ」

『ハーマイオニーはすごい魔女なんだから』

「貴方にそう言って貰えると、嬉しいわ…ハグリッドも、ロンも、ハリーも、ありがとう」

ハーマイオニーに笑顔が戻った、よかった。やっぱり友達の悲しむ顔は見たくない。…ちゃんとドラコとも話さないと。ドラコのことは好き、だけど、これとそれとは話が別だ。

あぁ、談話室…帰りたくない…！

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