【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ8)

今日:19 hit、昨日:80 hit、合計:23,141 hit

ギルデロイ・ロックハートページ8

_
you side

「皆さん！闇の魔術に対する防衛術の新しい先生を紹介いたしましょう。私です、ギルデロイ・ロックハート」

そんな台詞から始まる、闇の魔術に対する防衛術の授業。
本屋さんにいた人だ、ホグワーツの先生になるなんて。なーんて思っていたら止まらない自分語り…勲三等マーリン勲章受章、それに加えて闇の力に対する防衛術連盟の名誉会員…雑誌『週刊魔女』のチャーミング・スマイル賞５回受賞…それ、関係ある…？

でも、女子生徒はうっとりとした表情で先生を見ている。横に座っていたダフネもキラキラしたお目目で見ていて…好きなんだなぁ。

「魔法界の中で最も汚れた生き物と戦う術を授けるのが私の役目です、君達はこれまでにない恐ろしい目に合うことでしょう…だが私がいる限り君達は安全ですぞ。どうか叫ばないようにお願いしたい、こいつらが暴れるから！」

籠に被さっていた布をとるロックハート先生。その籠の中にはたくさんのピクシーが、出せよ出せよと騒いでいる。捕らえたばかりだと言うピクシー、ピィピィと鳴き声こそ可愛らしいが、結構厄介で危険な生き物だ。

そんなピクシーをどうするつもりなんだろう？

「さぁどう扱うかな？お手並み拝見！」

「キャー！！」「わー！！」

籠の扉を開けると、当然ピクシー達は自由となって教室内を飛び回ってる。教室内はパニック状態だ。

「捕まえなさい！たかがピクシーでしょう！」

本で対抗したりするも、悪戯が大好きな彼らは本のページを破ったり、本を投げたり、髪の毛を掴んだりしている。そんな中ネビルが天井近くまで持ち上げられ、照明に吊るされてしまった。

「きゃ、痛い！もう！」

『ミリセント！っ、Incarcerous！( インカーセラス / 縛れ)』

咄嗟に、ピクシーの動きを封じる。離せ離せとバタついているピクシー、私の友達に悪戯なんかするからだよ…！

先生はどうするつもりなんだろう、この事態を。そう思い先生の方を見ると、いとも簡単に杖を取られてしまってるではないか。
先生から奪った杖で、彼らの悪戯は悪化する。天井から吊るされていた骨格標本が落とされ派手に散る。これは…流石に危なすぎる…！

『Immobulus！( イモビラス / 動くな )』

そう呪文を唱えると、さっきまでの激しさが嘘のように静けさを取り戻した教室内。大多数が教室内から避難してしまっていたが、ハリー達含め数人にピクシーを籠に戻すのを手伝ってもらい、ドタバタな授業は終わりを迎えた。

_