家族 ページ45
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you side
「今日はここまで、おやすみなさい、A」
『はぁ、っ、は……』
地下室の扉が閉まって、小さな灯りひとつの部屋。薄暗い部屋。先程まで行われていた行為を思い出すだけで吐きそうになる。
次の日も、次の日もお母さんは来なかった。
お腹空いた…喉、乾いた……
わたし、このまま……死んじゃう、の……？
死にたくない、そう考えると自然と涙が零れる。
体も痛くなって、段々と意識が朦朧として…何も考えられなくなる。
「…A、ご飯の時間よ」
お粥とスープをお盆に乗せて、涼しい顔をして入ってきたお母さん。
「今日のスープは美味しくできたの、Aも好きだと思うわ」
『あ、…う、』
お母さんは私を起こして壁に座らせると、運んできた食事を食べさせてくれた。こんなにも美味しいものがあるんだって、びっくりした。
ご飯を食べさせてくれながら、前と同じようにたくさんの話をしてくれるお母さん。この前のは何だったのか、そう思うくらいに普通だった。
「さ、ご飯も食べたしこの間の続きをしましょうか。さぁ！繰り返して。家族が一番、家族が一番だから支えるのは当たり前…」
『か、家族が一番、…家族が一番だから、支えるのは当たり前……』
「家族のことは裏切らない、ずーっと一緒…」
お母さんの異様な言葉をただただ繰り返すだけの時間、そしてその異様な言葉は絵本を読み聞かせるような優しいそんな声色…頭の奥がゾワゾワして、
なにも、かんがえたくない……
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マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、凄く面白いです！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます☺️ (1月27日 13時) (
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作者名：リン | 作成日時：2023年9月20日 1時
