【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ43)

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愛おしい彼ページ43

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you side

『ねぇ、お母さん…』

「んー？なぁに、A」

『またお母さんの話、聞かせてよ』

「そうね…じゃあ今日はお母さんが学生だった頃の話をしましょうか」

あれから数日間、段々とここの生活にも慣れてきた。
朝昼晩の食事は必ずお母さんととること、起きる時間寝る時間も管理されていて…杖にはまだ触らせてもらっていない。本を読んだり、家事を一緒にしたり、こうやってお母さんの話を聞いて一日が終わっていた。

そして、セブルスから聞いていた通り…彼女はたぶんすごい魔女だ。

「それでね、セブルスったらおかしいのよ」

お母さんは、楽しそうに過去の話をしてくれた。セブルスとは同じスリザリンだった事、すごく仲が良かった事、学生時代の思い出話…色んな話を聞いた。

「セブルスからは話は聞かなかったの？」

『少し…聞いてたよ…。お母さんは優秀な魔女だって、言ってた』

「セブルスったら、そんな風に言ってたの？」

『うん…お、お父さんについても聞いたよ』

お父さんその言葉にニッコリしている笑顔のピクリと眉が動いた。

「そう、セブルス…話してくれたの」

お母さんは少しだけ悲しげな表情になった、…あんまり話しちゃいけなかったかな。でも…聞きたい。少しでも情報が欲しい、何も出来ない今わたしにできるのはこの位だけだから。

『今、お父さんはどこにいるの…？』

「…近くにいるに決まってるじゃない」

『…！！』

「でもまだ会いたくないんですって、お父さん弱ってるところ見せたくないのよ」

『そ、っか…』

心臓が、バクバクした。彼も、この近くにいるんだ…しかも、弱っている、そう言っていた。なんとか…なんとか出来ないだろうか…っ。

「…でも、大丈夫よ…必ず、必ず復活するだから…ね？」

私の、愛おしいヴォルデモート。

彼女は、本当に愛おしそうにそう呟いた。

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