【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ42)

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私のお母さん_02 ページ42

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you side

『ぅ……』

目が覚めると、見知らぬ部屋のベッドの上。お世辞にも綺麗な部屋…とはいえない。埃っぽくて、薄暗い。

ここはどこなんだろう。

倒れた時に頭でも打ったのか、ぼうっとして上手く頭が働かない。

帰らないと、、

「やっと起きたの？」

体も動かない、だるいななんてぼうっとしていたら先程の女性がはいってきた。

「体は？大丈夫？」

『あ、少し…だるいです』

「そう…魔法使うのが久しぶりだから加減が出来なくてごめんなさい」

そう言って、ベッド横の小さなテーブルに飲み物が入っているであろうカップを置いてそのままベッドに腰掛けた。

『あなたは…私の、お母さん…ですよね』

「そうよ、今まで一緒にいてあげられなくてごめんね」

『いや…それは…その…』

「やっと出てこれたからね、これからは一緒に暮らせるわ」

『一緒に…暮らす…？』

「ホグワーツにももう行かなくていいわ、魔法については私が教えてあげるし…なにより、家族なんだから一緒にいないと！」

手を合わせて嬉しそうに笑う、お母さん。

『そんなの、嫌…！』

「…イヤ……？」

明らかに雰囲気がガラリと変わった、にっこりと笑ったままだったけど目が笑っていない。そんな彼女に言葉が詰まる。

『っ、…』

「私たちは家族なのよ…？家族は一緒にいて、家族のために生きるのよ……？」

“ 家族 ” しっくりとこない言葉。確かに私は彼女に産んでもらったのかもしれない、けど、まだ出会ってから数分しか経っていない彼女から私たちは家族だと言われてもピンとくるわけが無い。

『ご、ごめんなさい…』

そんなことを思っていても口から出るのは謝罪、そうするとさっきまでの雰囲気が嘘だったかのように重苦しい空気は消えた。

「わかればいいの」

この人には勝てない、そう思った。今は大人しくしておいたほうが良さそうだ、直感的にそう思った。きっと、セブルスが家に帰ってない事に気がついたら私を探してくれるに違いない。

大丈夫、きっと…大丈夫。

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