【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ38)

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心配してくれる人ページ38

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you side

秘密の部屋から無事に出ることのできた私たち３人は校長室へ呼ばれていた。座る先生の前に、３人で並んで立つ。

「わかっているとは思うが、君たちはこの数時間で10以上の校則を破ったのじゃ…退校処分になる証拠もあるのぅ」

「「『はい、先生…』」」

「そこでじゃ…以上を踏まえて、君たち３人にはホグワーツ特別功労賞を授与する」

心臓が飛び出でるかと思うくらい、ドキドキした。ホグワーツを退学にでもなったらどうしようかと、思った。安心して笑がこぼれる。

「さてウィーズリー、フクロウ便でアズカバンに手紙を届けておくれ。うちの早く森番を連れ戻してやらねば」

ロンはダンブルドア先生から手紙を受け取ると、そのまま校長室を出ていった。残された私とハリー、ダンブルドア先生がロンを送り出すと振り返って私と目が合う。

「A…記憶とは言え、あの者と杖を交えてよく戻ってきてくれた」

『スネイプ先生から魔法を教わっていたから…でも私…何も出来なかった』

「何も出来なかったかもしれん、でもあの者も結果としてAに何もすることは出来なかった…そうじゃろ？」

確かにあの場で死んでいてもおかしくなった…生きてる、それだけで大勝利だったのかもしれない。

「色々聞きたいこともあると思う、外で君の帰りを待っていた人物がおる…彼に聞くといい」

『はい、先生』

ダンブルドア先生に一度頭を下げてから校長室を出る、すると、そこにいたのは…

『セブルス！』

「Aっ、！」

会いたかったセブルスだった、思い切り抱きつく。ぎゅうっと抱き締め返してくれるセブルス。

「何かあったら、わかったら報告をと言ってあっただろう…」

『ごめんなさい…心配かけたくなくて』

「それが心配なのだ」

『…ごめんなさい』

謝ることしか出来なかった。叱られていたが、その声は優しくて…顔を上げると目が合う。頭を、頬を、撫でてくれるセブルス。そして、

「場所を変えよう、大切な話がある…」

そう言われ、私達はセブルスの部屋へと場所を移した。いつもの紅茶
、いつもの美味しそうな茶菓子。でも、いつもより重い空気。

意をけして、口を開く。

『セブルス…私、私は…例のあの人と何か関係がある…んだね』

「…そうだ」

『だからパーセルタングを話せる…私は、誰なの…？』

「A…Aは……」

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