【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ36)

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秘密の部屋_04 ページ36

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you side

ハリーがいつの間にかヴォルデモートの後ろに居て、手には…剣？どこから取り出してきたのか、バジリスクの姿はなくて…あぁ、頭が追いつかない。

「強がりはよしたまえ」

グオオ、という低い鳴き声と共に再び現れたバジリスク。そして再びハリーを襲いにかかる。

「うあああ！」

剣を振り回すハリー。そして頭を狙うためだろう、顔の銅像を危なっかしく登っていく。その時だった、足を滑らせ落ちそうになるハリー。それを狙ってか、バジリスクがハリーへ食いかかる。

「あっ！」

『Flipendo！(フリペンド / 回転せよ ) 』

間一髪、少しだけバジリスクのバランスを崩すことができた。そして、その間にハリーは体制を直すことが出来た。再びハリーを襲おうとして大きく口を開けたバジリスク。口の中から脳天にかけて、ハリーの持つ剣が貫通した。

バジリスクの呻き声、すごい音と共に倒れるバジリスク…そしてピクリとも動かなくなった。

『ハリー！』

よろよろと降りてきたハリー、その腕には、バジリスクの牙が突き刺さっており…その牙を抜くと傷口から血が溢れ出す。傷口より少し上を、ローブの端を引きちぎった布切れできつく縛る。

『止血…毒も、ちょっとだけ我慢してね』

「うっ、〜ッ」

「そんな事しても無駄だよ。大したものだろ？バジリスクの毒が体を貫く、その速さ。ハリー、君の命もあと何分も持つまい…どうだ？たかが日記にやられる気分は…それも愚かな小娘の手にかかって」

日記…そうだ、まだ彼は16歳の記憶なんだ…！

『ハリー…！』

ハリーと目が合う、多分同じことを考えているに違いない。ジニーの手に持たれている日記を手に取り、ハリーの目の前に置く。

「何をする…？やめろ！！」

ヴォルデモートは手を伸ばすも、届く前にハリーの持つバジリスクの牙が日記に突き刺さった。何度も、何度も。

「っあああ！！！」

悲痛な叫びと共に、崩れていく、彼の記憶。

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