【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ35)

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秘密の部屋_03 ページ35

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you side

「サラザール・スリザリンの継承者であるヴォルデモート卿と、かの有名なハリー・ポッターとでお手合わせ願おうか」

ヴォルデモートが、そう言って動き出そうとしたその時だった、鳥の鳴き声が聞こえた。

「フォークス？」

綺麗な、鳥だった。

少し大きめな真紅の鳥、金色の長い尾と大きな黒い目、この薄暗い空間でもその鳥は輝いていた。それが不死鳥だと、一目見て分かった。
ハリーにフォークスと呼ばれたその不死鳥が持ってきた物は、組み分け帽子だった。

「ダンブルドアが味方に送って来たのはそんなものか、歌い鳥に古帽子じゃないか…。シーハス・アンガタス・セリセイン」

ヴォルデモートがそうパーセルタングを唱えると、壁に鎮座している大きな顔の象の口から…出てきたのは、バジリスクだった。

やっぱり、秘密の部屋の怪物はバジリスクだったんだ…！だから私には声が聞こえたし、ハーマイオニーは鏡を持ち歩いていたんだ！

バジリスクの目を見たものは死ぬ、見てはいけない敵とどうやって戦えば…

「パーセルタングを唱えても無駄だぞ、僕だけに従う」

逃げるハリーに目掛けて進んでいくバジリスク、そんなバジリスクを前に転んでしまった。

『ハリー！』

叫ぶことしか出来ない私、ハリーがバジリスクに食べられちゃう…！まさに絶体絶命のその時、またフォークスの鳴き声が響き渡って。フォークスがバジリスクに向かっていたと思ったら…目を、潰してる…？！

バジリスクの呻き声、…これでハリーもバジリスクを見ながら戦える…！

「っ、バジリスクの目は潰されたが…まだ音でお前が分かるぞ！」

ジリッと、何かを踏む音がするとバジリスクはその音に反応してすぐさまハリーを襲う。ハリーは何とか部屋奥の小さな通路のような穴の中へ逃げていったようだった。

心臓がバクバクとうるさい、どうしよう、私に何か出来ること…

「君にできること…ないだろうね。身体もボロボロ、杖もまともにふることもできないだろ？」

『それでも…』

「ジニーはあと数分で死ぬ… ヴォルデモート卿が復活するのだ。再び…生きて、この世に」

「ッまだ、だ！」

『ハリー…！』

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